こんにちは!まきバッパです。
キャッツの中で歌われる歌は楽しいものやみんなで歌う壮大なコーラスやとっても切なくなる悲しい歌などたくさんの歌があります。
前回は第1幕の歌を書きましたが今回はその続きを書いて行こうと思います。
作曲:アンドルー・ロイド・ウェバー
訳詞:浅利慶太
ミュージカル キャッツの歌(2)
1.幸福の姿
オールドデュトロノミーーが後方の丸いところに座っています。そして、シラバブと一緒に歌います。美しいメロディと素敵なコーラスです。
オールドデュトロノミーの素敵な声に可憐なシラバブのソプラノがとっても良いですよ。
オールドデュトロノミー「幸せのすがた、つかの間に消える、永遠の幸せ望むなら・・・新しい形で生まれ変わった命こそ本当の・・・・」と幸せのことについて歌います
シラバブ「ムーンライト、仰ぎ見て月を・・・・出会えるわ、幸せの姿に・・・」
全員「ムーンライト、仰ぎ見て月を、思い出を辿り・・・・・新しい命に」
2.ガス:劇場猫
ヨボヨボのおじいさんになったアスパラガスがジェリーロラムに手を引かれて登場します。置いてもらった缶に座り歌が始まります。
ジェリーロラム「ガスは落ちぶれた芝居猫、いつも佇む楽屋口・・・・毛並みが荒れてやせ細り、老いさらばえて震えてる・・・・微笑みながら目を細めて昔は良かったと・・・・俺は大スターとも共演したその人気は並外れ・・・・これぞ炎の野獣だぜ
アスパラガス「あらゆる役を演じ分けて七十の長ゼリフも並べながら・・・みんなうっとりとみとれてた、声の響きにしびれてた・・・歴史に残る名演技、これぞ炎の野獣だぜ」
ジェリーロラム「そうシェイクスピアの芝居で「猫の手も借りたい」というセリフ・・・・」
アスパラガス「近頃の役者は不真面目だ、芸もなければ技もない・・・」>>ジェリーロラム「前足で体を掻きながら」>>アスパラガス「近頃の劇場も落ち目だな、今の芝居は面白みがない、俺の時代は段違い・・・・喝采浴びた当たり役、この世の名残に見せようか・・・・・グロールタイガー・・・見せようか」
3.グロールタイガー:海賊猫の最期

グロールタイガーに似ているネコ
アスパラガスの当たり役、喝采を浴びたグロールタイガーの始まりです。中央の舞台は大きな海賊せんが現れます。
アスパラガスはグロールタイガーに変身しています。手下にはマンカストラップ、ラム・タム・タガー、スキンブルシャンクス、ミストフェリーズ、が扮しています。そこへグリドルボーンが現れてグロールタイガーは一目惚れしてしまいます。そしてシャム猫軍団に襲われて海に落ちてしまいます。
手下「グロールタイガーはすざまじい暴れ者・・・」>>マンカストラップ「悪事の限りをやり尽くした・・・」>>グロールタイガー>>ラム・タム・タガー「・・・・毛皮はボロボロにすりきれて」>>スキンブルシャンクス「すでに、片耳はかじられて、片目で浮世をにらんでる」
手下「悪名天下にとどろいてる、名前聞くだけで震え上がる・・・・・」グローるタイガー「グロールタイガー様だ」>>ミストフェリーズ「カナリヤ・・・」ラム・タム・タガー「愚かなチンも・・・」>>スキンブルシャンクス「ハリネズミだって・・・」>>マンカストラップ「狙われたものは皆哀れ」
手下「中でも一番、憎いやつは外国生まれのシャム猫だ・・・・・・」
手下「さて、悩ましき夏の宵・・・・・グロールタイガー、ふと心が、センチメンタルに」
グリドルボーン「キエーラ」>>グロールタイガー「ミ・アモーレ」
(ここでグリドルボーンが壁の寝ていたベッドから下へ柱を滑って降りてきます)
グリドルボーン「ソノ~~~」
手下「グロールタイガーすっかり・・・しびれ」>>グロールタイガー「ひたすら慕うは君が面影・・・」
(こっそり海賊船にシャム猫軍団が乗り込んできます)
シャム猫軍団「ひそかに忍び寄るは・・・」>>グリドルボーン「・・・私に心奪われ」>>グロールタイガー「愛する人も心許して」>>グロールタイガー、グリドルボーン「うっとり痺れて・・・」
シャム猫軍団「月の光にギラギラ青い目・・・・物音も立てずに忍び寄り・・・・愛のデュエットいい気なもんだ」
グロールタイガー「たぐいまれな、麗しのこの夜に、・・美しく・・・痺れて揺れるはかなきこの恋よ・・・・ああ、海賊だっておもわず今宵はセンチメンタルジャーニー」
グロールタイガー、グリドルボーン「この胸のときめきがわかるだろう・・・・・あぁこのときめきは二人だけのもの・・・」
ギルバート(シャム猫軍団の隊長)「そのときグリドルボーンは冷ややかに・・・にげだした」>>グロールタイガー「おそらく無事に逃げ延びただろう」>>シャム猫軍団「・・・刃のうずに囲まれた」
シャム猫軍団「追い詰められて後ずさり、ジリジリせまられて、舳先まで・・・・やむなくついに・・・身を投げた、その知らせが届くと大歓声・・・・旗を振って記念日つくられた」
アスパラガス「今の芝居もいいけれど・・・・俺の時代は語り草」
4.スキンブルシャンクス:鉄道猫
手拍子も楽しい場面です。ガラクタをきて蒸気の出る汽車をこしらえるところは見所でスキンブルシャンクスのキリっとした車掌ぶりが見られます。
オールド・デュトロノミー「スキンブルシャンクス」
全員「・・・・皆様、もうご存知ですか、夜行列車の素敵な旅・・・・」>>スキンブルシャンクス「車掌もポーターも駅長も、皆、あちこち捜す、おい、スキンブルはどこだ・・・出発できないよ、楽しい旅も悲しい旅も、いい日旅立ち合言葉・・・列車に乗るのが生きがい・・・」
全員「青い目、きらり輝けば・・・・」>>スキンブルシャンクス「さぁ、あすに向かって、出発進行」>>全員>>スキンブルシャンクス「寝台列車取り仕切るのは・・・すべて僕が見張り役」
全員「車内の通路くまなく歩き、お客の顔を見てまわる、目と目が合えばすぐさまわかる、みんなの気持ち・・・・・・・・ゴトゴトゆられて・・・楽しい旅ができる」
スキンブルシャンクス「個室の特別寝台は、またなかなかいいもんだ・・・・・ルームライトは調節自由・・・・熱い夜にはさわやかな風・・寝心地抜群だ・・・・モーニングティはうすめ」>>全員「こいめ」>>スキンブルシャンクス「車掌の後ろには・・・いつもひかえて聞いているさ」
全員「ねずみたちも・・・・いない、だって・・・いるかぎり、奴らは乗り込めないのさ・・・夜行列車のキャット・・・鉄道キャット、夜行列車のアイドル・・・」
スキンブルシャンクス「夜行列車の旅は素敵・・・思い出を道ずれにしてゴトゴト揺られて・・・・目覚めたその時両手を広げ、僕を迎えてくれるよ」>>全員「光に満ちた素晴らしい朝、さあ終着駅だ」
全員「そして・・・さよならまた会おう・・・・きっと必ず会えるよ、夜行列車のキャット」
5.マキャヴィティ:犯罪王
オールドディトロノミーがマキャヴィティに誘拐されてしまいます。唯一の悪役ネコです。
ディミータ「マキャヴィティ イズ ア ミステリーキャット、謎の男・・・・殺しの現場にマキャヴィティ イズ ノット ゼア・・・・地に隠れたか、空に消えたか・・・・」
ボンバルリーナ「マキャヴィティ イズ ア ジンジャーキャット(赤茶色の猫)細身の男・・・飾らぬ身なりはホコリまみれ、身のこなしはまるで蛇のよう・・・・地獄の花形、悪徳の化身・・・・」
ディミータ「足跡捜すか」>>ボンバルリーナ>>ディミュータ>>ボンバルリーナ「宝石箱が」>>デュミータ「こわされてしまった」>>ボンバルリーナ>>ディミュータ>>ボンバルリーナ「犬が一匹」>>ディミュータ「引き裂かれた」>>ボンバルリーナ
2人「・・・・・悪徳マキャヴィティ、時には装う神様の姿・・・・・今までこの世に悪人いたが」>>ディミュータ「どうでしょうマンゴジュリー」>>ボンバルリーナ「どうでしょうグリドルボーン」
2人「こんな奴らはみんな小物、マキャヴィティこそはナポレオン オブ クライム・・・・殺しの現場にマキャヴィティ イズ ノット ゼア」
6.ミストフェリーず:マジック猫

ミストフェリーズに似ている白黒猫
オールドディトロノミーを捜すのにマジック猫のミストフェリーズに頼みます。ミストフェリーズは天井から綱で降りてきてマジックやダンスをしながら捜し出すのに成功します。ダンスは魔法のターンは素晴らしい見どころの一つになっています。
ラム・タム・タガー「最高の天才児・・・グレイトマジシャン・・・誰もが、驚いたもんだ素晴らしいやつさ・・・おとなしくて小さな可愛い黒猫さ・・・細いロープの上も踊りながら渡る・・・・・サイコロを扱い、カードもこなすさ・・・
全員「驚いたもんだ、素晴らしいやつさ、マジカル、ミスターミストフェリーズ・・・・」
ミストフェリーズ「みんな僕のことを魔法使いと言うけど・・・・のどを鳴らしていると雷が鳴り出す・・・」
ラム・タム・タガー「きっと彼はオールドディトロノミーを探せるぞ・・・・」>>全員「驚いたもんだ、素晴らしい奴さ・・・・・」
7.メモリー
またジェリクルキャッツのところへやってくるグリザベラです。いよいよオールドディトロノミーが天上に登るジェリクルを選ぶ時が来ています。そこで声を振り絞ってグリザベラが歌います。本当に感動する場面です。
シラバブ「デイライト、夜露を払い花は甦る、ひまわりのように・・・・・」
グリザベラ「メモリー仰ぎ見て月を、思い出を辿り・・・・メモリー月明かりの中、美しく去った過ぎし日を思う・・・・・街の灯は消え去り、夜の終わりが・・・」
シラバブ「木漏れ陽は輝き、光があふれる」>>グリザベラ、シラバブ「花のように朝が開く」
グリザベラ「・・・お願い、わたしにさわって、わたしを抱いて・・・・分かるは幸せの姿が・・・・明日が」
8.天上への旅
みんながつぎつぎに触りに来てオールドディトロノミーのところまで導かれます。天上にはグリザベラが選ばれて登って行きます。
全員「登れ天上へ、光浴びて行くのだ・・・・・・・・・」
全員「ジェリクル集いて、喜び讃えよ、永遠の命に輝き・・・・・」
9.猫からのごあいさつ
オールドディトロノミー「いかがですみなさん、猫の生きかたは、大いなる心を持ち、誇り高く生きているでしょう・・・・とても似ているあなたと・・・あの人と・・・人間と、さぁ、猫にご挨拶を・・・・猫は犬にあらず」
全員「忘れてはいけない・・・・」
オールドディトロノミー「猫には1つのルールがある、こちらからは話しかけない・・・・・猫に出会ったならば、敬虔な心で、オー キャット・・・・心に語りかけて信じられる時を待つ・・・・その時あなたは猫を唯一の名で呼べる」
全員「猫は求めるのだ唯一のその名を・・・・高貴な魂を・・・・大いなる心を・・・・唯一のその名を」
まとめ
アスパラガスのグロールタイガーの場面や鉄道猫のスキンブルシャンクスの歌などは楽しい歌です。
ミストフェリーズのマジック猫の歌はマジックを見せながらダンスや歌を歌い楽しい場面です。
マキャヴィティの場面では魅力的なディミュータとボンバルリーナの歌が聴けます。
メモリーはシラバブの美しいソプラノとグリザベラの声がとっても心に響く歌です。
最後の歌、猫にご挨拶は良く猫のことを見ていて、なるほどそういうことかと分かります。オールドディトロノミーの説得力のある歌がとっても良いです。
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