こんにちは!まきバッパです。
春に華やかに咲いてくれる「シャクナゲ」の花ですが、美しく咲かせたいものです!
どうすれば、良いのでしょうか?コツなどあるのでしょうか?
早速、書いていこうと思います。
シャクナゲ
シャクナゲ:概要
ツツジ科 ツツジ属 庭木 花木 低木
和名:石楠花 石南花
その他の名前:西洋シャクナゲ ロードデンドロン
原産地:ヨーロッパ アジア 北アメリカ
開花期:4月下旬~5月中旬
花色:白 赤 オレンジ ピンク 黄 紫 茶
耐寒性:強い
耐暑性:やや弱い
*シャクナゲは常緑性の花木で、原種は19世紀中期に、中国から西欧に渡ってきました。その後、数多くの交配が行われ、今では世界各地で5000以上の園芸品種が流通しています。
最近では屋久島原産の「ヤクシマシャクナゲ」が、交配親になって、小型で花付きが良い、育てやすい品種ができています。
最近では育てやすい、耐暑性にすぐれた園芸品種がほとんどです。
シャクナゲ:育て方
シャクナゲ:季節・日常の手入れ
花がら摘み
花が終わったら、直ぐに花径の基部から、花がらを摘み取ります(ほっておくと種ができてしまうので、新しい枝が伸びるのが遅くなって、花芽に影響が出ます)
芽かき
4月中旬~7月中旬に行います。シャクナゲは枝数が少ないために、剪定はせずに、芽かきをして、樹形を整えます(春に1枝から1本の新芽しか伸びていないときは、伸び始めた新芽が柔らかい時にかきとると、複数のわき芽が出ます)
シャクナゲ:日当たり・環境
3月中旬から10月までは西日の当たらない、半日陰で管理します。11月から3月上旬までは、寒風の当たらない日当たりの良い環境で管理します。乾燥を防ぐためにマルチングしておきます。
シャクナゲは酸性土壌を好みますので、庭植えの場合は腐植質に富んだ水はけのよい、酸性土壌に植え付けます(水はけの悪い場合は、軽石やパーミュライトなど敷き込み、腐葉土やピートモスを施しておきます)
シャクナゲ:水やり
鉢植えは夏の高温期を除いては、乾いたらたっぷりと与えます。シャクナゲは根が細くて乾燥に弱いために、夏の高温期には、涼しい朝と夕方の2回の水やりをしてください。
庭植えは、夏以外はほとんど必要はありません。夏は、涼しい朝と夕方の2回、水を与えてください。冬は乾燥が続く場合には、暖かい午前中に、水を与えてください。
シャクナゲ:肥料
4月から6月の花後に、お礼肥として、固形の油かすか、緩効性化成肥料を施します。
9月下旬~10月と2月にも、寒肥として同じように施します。
シャクナゲ:用土
水はけ、水もちのよい酸性土を使用します。
赤玉小粒4+酸度未調整ピートモス3+鹿沼土2+パーミュライト1の配合した土、または市販の山野草腐葉土5+赤玉土小粒5の配合した土を使います。
シャクナゲ:植え付け・植え替え
植え替えは3月~5月上旬、または9月中旬~10月に行います(春に行う場合は、なるべく芽がではじめる前に行います)
根詰まり:葉が小さくなった、葉色が悪い、水がなかなか抜けない場合は根詰まりをお起こしていますので、一回り大きい鉢に植え替えます。
手順
根鉢の用土を1/3ほどくずす>>鉢底石を入れる>>深植えしないように植え付ける>>たっぷりと水を与える>>1週間ほど、風の当たらない日陰で管理する
シャクナゲ:ふやし方
つぎ木
一般的にはつぎ木で増やします。適期は2月~4月です。
前年の充実した枝を7~8cmに切る>>葉が4~5枚になるように下葉を落とす>>残した葉を半分に切る>>台木(アカボシシャクナゲ)につぎ木する
シャクナゲ:病害虫
病気 褐斑病 花腐菌核病 ペスタロチア病
褐斑病は葉が葉焼けしたところから菌が入って、葉に病班が生じます。夏は直射日光が当たらない環境で、管理します。
害虫 ベニモンアオリンガ グンバイムシ アブラムシ ハマキムシ
いずれも4月~6月、9月~10月に発生します。1番の被害はベニモンアオリンガで、つぼみや新芽を食べてしまいます。ハマキムシも新芽やつぼみの食害をします。
アブラムシ、グンバイムシは葉の汁液を吸汁します。
シャクナゲ:まとめ
シャクナゲは世界で5000以上の園芸種が流通しています。最近では小さい品種や暑さに強い品種なども改良されていて、育てやすくなっています。
花色も豊富で、好きな色を選んで植えることができます。季節の作業の芽かきなどすると、花芽が増えて、綺麗な花を咲かせてくれます。
増やし方は、つぎ木が一般的ですが、挿し木でも増やすことができます。
少し手間がかかる花木ですが、是非挑戦してみてください。