こんにちは!まきバッパです。
頭痛で困っている方がたくさんいると思います。
幸い、まきバッパは頭痛に悩まされるということはありませんが、小さい頃に母の友達のおばさんが、定期的に頭痛に悩まされていて、コメガミに梅干を張って寝ていたのを思い出します。
今思えば、大変気の毒な状態だったのでしょう。
早速「頭痛」について書いていきたいと思います。
頭痛
頭痛のタイプ
慢性頭痛
原因となる病気がなく、繰り返す頭痛です(15歳以上の日本人約40%に当たる4千万人が、慢性頭痛に悩まされていると言われています)
慢性頭痛の種類
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、薬の使い過ぎによる頭痛
二次性頭痛
何らかの病気の症状として起こる頭痛です(50歳以上で、初めて強い頭痛が起こった場合は、二次性頭痛が疑われます)
二次性頭痛を起こす病気
くも膜下出血、髄膜炎、脳腫瘍
片頭痛とは?
様々な要因によって、脳の視床下部(ししょうかぶ)が刺激をうけて、脳の三叉神経(さんさしんけい)の周囲に炎症が起こったり、脳の血管が拡張することで痛みが起こると考えられています。
*視床下部は、女性のホルモンの分泌や睡眠、食欲などの働きに関係しています。月経、排卵、出産、更年期、寝不足、寝すぎ、空腹などが誘引となると考えられています。
*視床下部は自律神経の働きにも関係しており、ストレス、ストレスからの解放、まぶしい光、強いにおい、人ごみや騒音、天候の変化、温度の変化、高い湿度、アルコールなども誘引になると考えられています。
片頭痛の症状は?
片頭痛の診断
1.痛みが4~72時間(3日間)続く
2.頭の片側に起こる
3.ズキンズキンと拍動性の痛みがある
4.仕事、家事に支障を来たし、我慢できないぐらいの強い痛みがある
5.動くと痛みが悪化する
1~5のうち2つ以上が当てはまることに加え
6.頭痛が起こると吐き気がする
7.光と音に敏感になる
6~7のうち1つ以上が当てはまると片頭痛と診断されます
片頭痛の予兆
空腹感、生あくび、イライラ、手足のむくみ
閃輝暗転(せんきあんてん):視野の中央にギザギザした光が現れて、5~60分間ほど続き、閃輝暗転に伴って、または閃輝暗転が消えてから60分以内に頭痛が起こる
*片頭痛では1~2割の人に前兆が見られます
片頭痛の対処法と治療は?
自分でできる対処法
1.冷たいタオルなどで痛む部位を冷やす
2.入浴は控る
3.静かな暗い場所で安静にする
4.軽度の場合は市販の頭痛薬で症状を抑えることが可能(日常生活に支障がある場合は、かかりつけ医や専門の頭痛外来や脳神経科を受診する)
薬物療法
治療の中心は薬物療法です。
*偏頭痛の治療薬「トリプタン」は効果の現れ方によっていくつかのタイプがあるので、医師に相談します。
*トリプタンは血管を収縮させる作用があるので、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、重症の高血圧、重い肝臓病は使用できません。
妊娠中、授乳中の場合は医師に相談します。
片頭痛の予防
1.予防薬を使う場合
頭痛が1ヶ月に2~3回以上ある場合で、通常の治療薬が効かない場合、片頭痛を起こす不安が強い場合です。
予防薬
カルシウム拮抗薬(きっこうやく)
抗てんかん薬
β遮断薬(ベータしゃだんやく)
抗うつ薬
*予防薬を2ヶ月以上続けて、症状の改善が3~6ヶ月続いたら、徐々に減らしていき中止します。
2.頭痛ダイヤリー
痛みの程度
持続時間
日常生活への影響
薬の使用状況
吐き気
(その他、女性の場合)
月経
ストレス
寝不足、寝すぎ
悪天候
*1ヶ月ほど記録すると、片頭痛の起こる状況が分かるため、予防策をたてるのに役立ちます。受診の時に持っていき診断や治療にも役立てることができます。
片頭痛の症状・治療・予防について:まとめ
「片頭痛」は脳の血管の周囲の炎症や血管の拡張が起こることで、痛みが起こると考えられています。
まず自分でできる対処法をして、日常生活に支障がある場合は、かかりつけの医者や、専門医がいる病院での受診をするようにします。
専門医の診断を受けた上で、予防にも気をつけ、しっかり対処することが大事です。「頭痛ダイアリー」などをつけて診察の折に持参すると、スムーズな治療にもつながります。
参考資料:NHKきょうの健康2017年8月号