こんにちは!まきバッパです。
チョコレートの香りを持つ「チョコレートコスモス」ですが、上手に育てたいと思いますよね!
どうすれば、しっかり育てることができるのでしょうか?
早速、書いていこうと思います。
チョコレートコスモス
チョコレートコスモス:概要
キク科 コスモス属 多年草 草花
原産地:メキシコ
耐寒性:やや弱い
耐暑性:やや弱い
開花期:5月~10月
花色:黒 赤 ピンク
特徴:匂いがある 開花期が長い
*チョコレートコスモスはチョコレートに似た匂いとシックな花色の多年草です。高温多湿に弱い性質の原種のチョコレートコスモス(コスモス・アトロサンギネウス)の他、キバナコスモスなどと交雑させた、育てやすい品種が流通しています。交雑種は春から秋まで咲くグループと秋に咲くグループに分けられます。(残念なことに原種のチョコレートコスモスは絶滅したとされています)
チョコレートコスモス:種類
1.コスモス・アトロサンギネウス(香りが強く、最も黒色に近い。加湿、高温に弱く夏越えが難しい)
2.ノエル・ルージュ(キバナコスモスとの交雑種。秋咲きグループで高温に強い)
3.キャメル・チョコレート(オレンジ色が絣状になった、花色が珍しい交雑種。秋咲きグループで切花にできる)
4.ショコラ(コスモス・アトロサンギネウスに最も近い姿の交雑種。暑さ寒さに強くてコンパクトで育てやすい。春から秋まで咲くグループ)
チョコレートコスモス:育て方
チョコレートコスモス:季節・日常の手入れ
切り戻し
8月中旬に切り戻しを行います。春から秋まで咲くグループは、この時期に切り戻すとまた秋にもたくさん花を付けます。
秋咲きグループはコンパクトに咲かせることができます。
切り戻しは株元から10~20cmの位置で、各枝に葉が付いている状態で行います。
花がら摘み・花茎切り
5月から11月に行います。
花がらや花茎は咲き終わったら直ぐに切ります。そのままにしておくと、うどんこ病になることがありますので、こまめに切ってください。
チョコレートコスモス:日当たり・環境
4月から11月の生育期は、日当たりの良い戸外で管理します(原種のチョコレートコスモスは半日陰で管理します)
日当たりと風通しの悪いところで管理すると、花付きが悪くなり、うどんこ病など発生します。
12月から3月の休眠期には地上部は枯れてしまいます。鉢植えは凍らない場所に移動して管理します。庭植えの場合は凍結しないように、株元をマルチングしておきます(球根は掘り上げると、乾燥して枯れてしまいますので、掘り上げないで管理します)春になると新芽が出てきます。
チョコレートコスモス:水やり
4月から11月は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。
12月から3月は乾かし気味ですが、乾燥させてしまうと枯れてしまいますので、忘れずに水をあげてください。
チョコレートコスモス:肥料
5月から10月に、鉢植え、庭植え共に緩効性化成を施します(原種のチョコレートコスモスは7月、8月は肥料を施しません)
チョコレートコスモス:用土
水はけのよい、有機物に富んだ用土が適します。
赤玉土小粒5+腐葉土3+酸度調整済みピートモス2を配合した土、または市販の培養土などに、リン酸分の多い緩効性化成肥料を元肥として施しておきます(原種のチョコレートコスモスは加湿に弱いので、軽石を2割ほど混ぜて、水はけを良くしておきます)
チョコレートコスモス:植え付け・植え替え
植え付け
植え付けは5月から8月に適期に行います。
庭植えの場合は日当たりの良い環境に植え付けます。鉢植えの場合は6号鉢以上の大きい鉢に植え付けます。
植え替え
植え替えは4月から5月の適期に行います。6号以上の鉢は、2~3年毎に、古い土を落としてから、一回り大きい鉢、新しい用土に植え替えます(新芽が上に出てくる頃が最適期です)
*茎葉が大きく茂った株は、根鉢を崩さないように一回り大きい鉢に、植え替えしてください。
チョコレートコスモス・増やし方
挿し芽
交配種は5月から8月に行い、原種のチョコレートコスモスは5月中旬から6月中旬に行います。
先端の芽を2節に切って、鹿沼土や挿し木用土に挿します。2週間ぐらいで根が出ますので、鉢や庭に移植します。
分球
4月に行います。茎に球根が繋がった部分に芽があるので、少し伸びた芽を確認してから、分割します(分球した部分が腐りやすいので、難しい作業です)
チョコレートコスモス:病害虫
病気 うどんこ病
うどんこ病は4月から11月に発生します。風通しが悪いと発生しやすいので、風通しの良いところで管理します。
害虫 アブラムシ ホコリダニ
アブラムシは主に4月から11月に発生します(見つけしだい駆除します)
ホコリダニは高温乾燥が続くと発生します(新芽がダメになってしまいますので、多発した株は切り戻します)
チョコレートコスモス:まとめ
原種のチョコレートコスモスは高温多湿に弱いために、やや育てにくい品種です。キバナコスモスとの交雑種は高温多湿にも強くて育てやすく、春から秋まで咲くグループと、秋に咲くグループとに分かれています。
チョコレートコスモスは匂いもチョコレートのような匂いで、色合いもとってもシックです。原種は少し育てにくいので、交雑種の育てやすいものから挑戦してみてください。
多年草でよく増えますので、管理をしっかりして、毎年咲かせてください。