こんにちは!まきバッパです。
クリスマスが過ぎるとすぐに新年を迎える準備が始まります。気ぜわしくなってきますが
日本の伝統であるお重のこと、しきたりや意味について知っておくことはとっても大切だと思います。
それで、おせちの詰め方についてレポートしています。
おせち料理をお重に詰めるワケは!
1.めでたいことが重なるようにとの願いを込めている。
2.たくさんの料理を用意するので重ねておけば場所を取らない。
3.おせち料理は何日かに分けて食べるのでホコリなどが入らないように蓋のある重箱が活用された。
お重の詰め方とその意味
1.一の重 祝い肴
*一の重は1ばん上の段です。
*正月にふさわしい祝いの肴を詰めます。
三種肴(さんしゅこう)
数の子
田作り
黒豆
(関西では田作り、黒豆のどちらかを「たたきごぼう」にします)
1.数の子:子宝に恵まれ子孫の繁栄を願う。
ニシンの子:二親健在の意味もある。
2.田作り(ごまめ):昔、イワシは畑の肥料だったことから「田作り」と呼ばれたので豊作祈願をする。
3.黒豆:マメに働き(勤勉に働き)マメに(丈夫に)暮らせるように祈願する。
その他の一の重に入れるもの
4.叩きごぼう:ごぼうのように根を深く張り代々続くことを願う。
叩いて身を開いて開運を願う。
5.紅白かまぼこ:半円形のもの:日の出(年神様)
紅白めでたく:紅色は「魔除け」白色は「清浄」を意味する。
6.伊達巻:華やかな意味の「伊達」
巻物:書物や掛け軸に通じることから知識などの発達を願う。
7.昆布巻き:「喜ぶ」にかけて「子生(こんぶ)」と書いて子孫繁栄という意味。
8.栗きんとん:栗は「勝ち栗」と呼ばれる縁起物。
「金菌(きんとん)」と書いて金色で縁起が良く蓄財に繋がる。
9.ちょろぎ:「長老喜」と書いて長寿を祝う。
ちょろぎの説明
*お正月の縁起物
原産地:中国
日本には17世紀頃渡って来た植物で東北地方で栽培されている。
効能:
1.強壮作用 鎮咳作用
2.ちょろぎを食べると「体温が下がる」
3.ちょろぎは痴呆症や脳梗塞の予防ににも効果があると言われている。
4.長老喜 長老木 長老喜 千代呂木と言われ縁起物とされている。
2.二の重 焼き物
*縁起の良い海の幸
1.ぶり:出世魚のぶりで立身出世を願う。
2.鯛:「めでたい」にかけた。
3.海老:腰が曲がるまで長生きできるように願う。
3.三の重 煮物
*山の幸を中心に家族が仲良く結ばれますように煮しめます。
1.れんこん:穴があいていることから「将来の見通し」が効くようにとの願いを込める。
2.里芋:小芋がたくさんつく:子孫の繁栄を願う。
3.八つ頭:頭となって出世するように:子球がたくさんつくので子孫繁栄を願う。
4.くわい:大きな芽が出て「めでたい」:子球がたくさんつくことから子孫の繁栄を願う。
5.ごぼう:根を大きく張り代々続くことを願う。
4.与の重 酢の物 和物
*生の野菜をバランスよく日持ちのする酢の物で
1.紅白なます:紅白でめでたく:祝いの水引にも通じる:根菜のように根が張るようにとの願いを込める。
2.菊花かぶ:菊は邪気を祓い不老長寿の象徴であるので不老長寿を願う。
*準備が揃ったところでお重は必ず「祝い箸」で頂きましょう!
祝い箸
由来
*おせち料理は慶事用の「祝い箸」を使います
祝い箸は末広がりの八寸(24cm):縁起が良く:両口箸 柳箸:俵箸とも呼ばれる。
1.両口箸
両方の先端が細くなっている。
一方は「神様用」もう一つを「人が使う」
「神人共食」を意味している。
*おせち料理は年神様へのお供え物を分かち合っていただくことで
新年を祝い幸せを授かる意味があるので
両口が使える箸で年神様と食事を共にするわけです。
2.柳箸
お祝いの席で折れたりするのを嫌い丈夫で折れにくい柳の木が使われます。
縁起よく「家内箸」と書く事もあります。
3.俵箸
箸の中心部が太めにできているのは「五穀豊穣」を願い米俵を模しているから。
祝い箸の使い方
*お正月の祝い箸
大晦日に家長が家族の名前を箸袋に記入して箸を入れて神棚に供えておく。
その箸を元旦に用いたら自分で清めて(洗って)松の内(1~7日)は同じ箸を使います。
関西風雑煮と関東風雑煮の違い
関西風雑煮:白味噌仕立て/丸餅を焼かないで煮る
丸餅は年神様に供える鏡餅と同じように模しています。
京文化の影響下の強いところは白味噌仕立てで丸餅を入れます。
関東風雑煮:醤油仕立て/角餅(切り餅 のし餅)を焼いて入れる
江戸文化の強いところはすまし汁に焼いた角餅で、その土地によって違う材料が入る。
武家社会において「みそをつける」が縁起が悪いことからすまし汁が好まれます。
角餅は寒い地方でもヒビが入らないように伸して切り分けるようになったということです。
まきバッパの母は徳島でしたのでお雑煮にあんこ餅が入っていました。
それは、昔は甘いものがとっても貴重だったのでお正月には贅沢をということであんこの入った甘いお餅が入るようになったということです。
他にも母はちらし寿司にも金時豆を入れて甘いのを作っていました。(今考えると不思議な味でしたよ!)
地方によって食べるものの習慣が違うことがわかりますね。
お正月の習慣も地方によって違いがありますがその伝統を知って覚えておくと良いと思います。
そして、一の重 二の重 三の重 与の重の意味を考えながらお重を詰めてくださいね!
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