こんにちは!まきバッパです。
頭痛に悩まされている人は多いのですが、最も多いのが生活習慣から起こる「緊張型頭痛」です。
日本では約2千万人いると推計されています。
早速「緊張型頭痛」について書いていこうと思います。
頭痛
緊張型頭痛
緊張型頭痛は頭から背中にかけての筋肉(側頭筋:そくとうきん、後頚筋群:こうけいきんぐん、僧帽筋:そうぼうきん)のコリや張りによって、痛みを感じる神経が刺激を受けて、頭痛が起こると考えられています。
緊張型頭痛の原因
*原因の多くは生活習慣が関係しています。
1.長時間の同じ姿勢:同じ筋肉を使い続けるために、筋肉が疲労して、コリや張りが起こり、夕方には頭痛が起こりやすくなります。
2.悪い姿勢:姿勢のバランスが悪いため、頭から肩の筋肉が疲労するために、頭痛が起こりやすくなります。
3.不適切な枕:枕により首の神経が圧迫され、コリや張りが出ます。
4.運動不足:筋力が低下すると、首や肩に負荷がかかりやすくなります。
*1~4の生活習慣の見直しをしても改善されない場合は「精神的ストレス」が原因と考えられます。
緊張型頭痛の症状は?
*緊張型頭痛は片頭痛と症状の特徴を区別することで診断されます。
1.頭の両側に起こる
2.圧迫または締め付けられるような痛みがある
3.我慢できる程度の痛み、仕事や家事なども何とかできるような痛み
4.体を動かしても痛みが悪化しない
1~4までのうち2つ以上あてはまることに加え
5.頭痛が起きても吐き気や嘔吐がない
6.部屋の明かりなど、光とテレビの音など気にならない。またはどちらか1つのみが気になる
5~6の両方が当てはまると緊張型頭痛と診断されます
*緊張型頭痛の持続時間は個人差があり、30分程度で治まることもあれが、1週間続くこともあります。頻繁に起こるようになるとストレスになり、日常生活に支障が出てきますので注意が必要です。
緊張型頭痛の自分でできる対策は?
生活習慣の改善
緊張型頭痛の改善の基本は生活習慣の見直しをすることです
正しい姿勢
猫背であごが上がっている人は、背筋を真っ直ぐにしてあごを引きます
スマートフォンの使いすぎに注意する
足を組んで座らない
作業中のこまめな休憩
デスクワークを1時間行ったら、5分間は休むなど、意識して休憩を取りことが大切です
休憩中は、立ち上がって伸びをしたり、少し歩くなどをします。
十分に合った枕
頭が高かったり、沈みすぎる枕では、一晩中悪い姿勢が続くことになります
毎朝、起きてからコリを感じるなら、枕を見直します
首や肩を冷やさない
夏の冷房などは、衣服を1枚羽織って肩などを冷やさないように、首にスカーフをして冷えすぎないようにします
ぬるめの風呂にゆっくりはいる
筋肉のこりや張りがほぐれて、リラックスできます
両手を首の後ろで組んで首を温め、首周辺の筋肉の緊張をほぐします
日常的な運動
水泳、ウォーキングなど行います(ウォーキングを行うときは猫背にならないように気をつけます)
頭痛体操
1.腕振り体操(椅子に座って行います)
ひじを軽く曲げて、両手を胸の前に水平にもってくる(背筋を伸ばし、両足は軽く開く)>>両肩を腕ごと左右に振る(頭を正面に向けて動かさないで行います)
*左右交互に2分間行います
2.肩を回す体操(椅子に座って行います)
ひじを軽く曲げて、両手で握りこぶしを作り、左右の鎖骨の辺りに持ってくる(背筋は伸ばし、両足は軽く開く)>>両肩をぐるっと前回しにする>>両方をぐるっと後ろ回しにする
*前回しと後ろ回しを、交互に10回程度繰り返し行います
市販の頭痛薬
生活習慣の改善や頭痛体操を行っても症状が改善されない場合は、補助的に市販の頭痛薬を使用します。
緊張型頭痛の治療は?
生活習慣の改善や市販の頭痛薬を使っても改善が見られないときは、専門医がいる医療機関を受診します。
非ステロイド性消炎鎮痛剤
筋弛緩剤
抗うつ薬
抗不安薬
*症状によって薬物療法が行われます
緊張型頭痛:まとめ
緊張型頭痛は筋肉のコリや張りが起こることと深く関係があり、全国に約2千万人いると言われています。
同じ姿勢を長時間続けたり、枕が合っていなかったり、運動不足などから起こってきますので、生活習慣の改善や体操などを行うことで緊張型頭痛の改善ができます。
生活習慣の改善や市販の頭痛薬などでも症状が改善できないときは、専門医がいる医療機関で受診することが大事です。
参考資料:NHKきょうの健康2017年8月号