こんにちは!まきバッパです。
隣に住む従兄弟の同級生が誤嚥性肺炎で亡くなった話を聞きました。その方は今年の5月の同窓会には元気な姿を見せていて、来年の幹事を引き受けていたそうです。
そんな元気な人が数カ月のうちに亡くなってしまう誤嚥性肺炎とはどんな病気なのか、予防する方法があるのかを調べてみました。
日本人の死亡原因の第4位は肺炎です。
死亡者の94パーセントは75歳以上で90歳以上では死亡原因の2位に順位が上がります。(沢山の人が肺炎で亡くなっているのですね。知りませんでした。)
誤嚥性肺炎
嚥下
食べ物や飲み物を飲みこむ動作のこと。
嚥下障害
嚥下の動作が正しく働かないこと。
誤嚥
食べ物や胃液等が誤って気管支内にはいること。
誤嚥性肺炎とは
細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎です。
高齢者の肺炎の70パーセント以上が誤嚥に関係していると言われています。
再発を繰り返す特徴があり、それによって耐性菌が発生して、抗菌薬治療に抵抗性を持つことがあります。
そのために、優れた抗菌薬治療が開発されている現在でも治療が困難になって高齢者の死亡の原因になっています。
誤嚥性肺炎になる理由
1、口腔や咽頭内容物による誤嚥。
2、胃逆流物による誤嚥。
老化による生理的な変化や脳血管障害や神経系疾患などではサプタンスP(神経伝達物質)が減って咳反射や嚥下反射の低下によって知らない間に細菌が唾液と共に肺に流れ込んで、肺の中で細菌が増殖して肺炎を引き起こします。
嘔吐などによる胃液が食べ物と共に食道を逆流して起こる場合もあります。
誤嚥性肺炎の症状
発熱、咳などの通常の症状が出ない場合があります。なんとなく元気がなくて倦怠感を訴える場合もあります。
1.食事中に咳きこんだり、常にのどがごろごろ鳴ったりしている。
2.唾液が飲み込めない。
3.食事に時間がかかる。
4.痰が汚い。
1~4は疑わしい症状です。
酸素低下をきたして重症の呼吸不全になることもある。
誤嚥性肺炎の治療
誤嚥性肺炎を起こす細菌の多くは「嫌気性菌」です。肺炎の原因となる細菌を殺す「抗菌薬」で治療します。
嫌気性菌
酸素のないところで発育する菌のことです。
誤嚥性肺炎の予防
食事の内容を考える
誤嚥を予防するためには、まず食事の形態を考えてみる。
1、固いものが食べにくいのであれば柔らかくして食べます。刻んで小さい状態にしたり押しつぶして細かくしたりして食べやすい状態にします。
2、水やお茶などは誤嚥しやすいのでとろみをつける。
誤嚥しにくい食べ物
1、固形物:ゼリー、プリン、たまごトーフ、具のない茶碗蒸し
2、液体状の物:ポタージュ、シチュー、とろみをつけたもの、ペースト状のもの
注意が必要な食べ物
1、弾力性のある:もち、こんにゃく
2、水分が少ないパサついた物:ゆでたまご、ふかしイモ
3、水分が多い汁物:お茶、ジュース
4、酸味のきつい酢のもの
5、粒が残りやすい物:ナッツ類、おせんべい
食事をするときの環境
1.座位でなるべく前屈み(ベッドで寝ている人はベッドを30度ぐらい起こしてあげる。)
2.口に運ぶ量は少ない目にする。(多いとなかなか飲み込めずに誤嚥の元となる。)
3.テレビなどは付けない。
4.食後は30分ぐらいは座ったままでいる。
嚥下機能を上げるリハビリを行う
1.唇や頬などを動かす運動をする。
唇(とがらせる)
頬(膨らませる)
舌(突き出す)
口の中を清潔にする
1.うがいをする。
2.歯や舌を磨く(歯だけではなく舌も磨くようにして細菌の繁殖を防ぎます。)
口の中は細菌が繁殖しやすいので清潔にしておかなければなりません。
唾液に菌がついたままで誤嚥すると肺炎になる(誤嚥性肺炎)恐れがあります。気をつけましょう。
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