こんにちは!まきバッパです。
感染するとこわい「ノロウイルス」ですが、感染した場合はどう対処したら良いのでしょうか?
「ノロウイルス」に感染しない対策はどうすれば?
早速、書いていこうと思います。
ノロウイルス
ノロウイルスに感染した場合の対処は?
冬の時期に小児が強い吐き気や嘔吐、下痢が見られたら、ノロウイルスの感染を疑って対処するべきだと考えられています(小児に起こる感染性胃腸炎の3割から半数はノロウイルスが原因だと考えられます)
対処の基本はどうすれば良いのか?
*ノロウイルスに感染すると激しい嘔吐や下痢が起こりますが、健康な人の場合は、余り重症化しません。
対処方法:脱水にならないように、水分とナトリウム(経口補水液やスポーツドリンク)などを、十分に補給します。
食事がとれる場合は、お粥やバナナ、りんごなど消化の良いものを、様子をみて取るようにします(通常は1~2日で自然に回復します)
吐き気や嘔吐のため、水分が取れない場合や、1日に5回以上下痢が起こる場合は、脱水を起こしますので、すぐに医療機関を受診してください(ノロウイルスそのものに対する薬はありませんが、点滴などの対症療法が行われます)
*市販の下痢止めは使わず、医師や薬剤師に相談してください。
高齢者や乳幼児の場合はどうすれば良いの?
抵抗力が弱い高齢者や乳幼児の場合は、重症化しやすいので、嘔吐や下痢が頻繁に起こるようでしたら、すぐに医療機関を受診してください。
高齢者の場合は嘔吐物で喉をつまらせて窒息を起こしたり、誤嚥性肺炎を起こすこともありますので注意が必要です。
二次感染の心配についていつまで?
ノロウイルスの潜伏期間は1~2日ほどです。潜伏期間の3倍に当たる1週間程度症状が現れない場合は、二次感染の心配はなくなったと考えます。
ノロウイルスの感染症の経過(健康な人の場合)
感染
*汚染された食品を食べた
*周囲に感染者がいる
*ノロウイルス感染症は流行っている
潜伏期間(24時間~48時間)
*ノロウイルスが小腸で増殖する
発症<現れる症状>
*吐き気、嘔吐、下痢(嘔吐から始まる場合が多い)
*通常、血便は出ない(血便の場合は他の原因を疑う)
*発熱、筋肉痛、頭痛を伴う場合がある
回復
発症後1~2日で回復する
(高齢者や乳幼児などの抵抗力の弱い人は、症状が長引いて重症化する場合があります)
「ノロウイルス感染症」にならない対策は?
ノロウイルス感染症にはワクチンや治療薬はありません。そのために、ノロウイルスに感染しない対策をとることが大事です。
手洗い
感染症の予防の基本は「手洗い」をすることです。
正しい手洗いの方法
1.流水で手指を濡らして、石鹸や液体石鹸を適量、手のひらに取る
2.手のひらを合わせてよく泡立てる
3.両手の甲をよく洗う
4.両手を組んで、両手の指の間をよく洗う
5.親指全体を片方の指で包むようにしてよく洗う(両方の親指に行う)
6.手首を片方の手でつかんでよく洗う(両方の手首に行う)
7.流水でしっかり洗い流して、清潔なタオルなどでよく拭き取る
ノロウイルスによる食中毒を防ぐには?
ノロウイルスは熱に弱い性質があります。
85~90℃で90秒間以上加熱をするとノロウイルスは死滅します。
食品は中心部までよく加熱します。作り置きした食品も、食べる前に再加熱して食べるようにします。
「かき」などの調理について
「かき」などはノロウイルスを含んでいる場合がありますので、他の食品と接触させないことが大事です。
調理に使ったまな板、包丁、ふきんなどは熱湯や塩素系漂白剤を使って消毒してください。
外出先で注意することは?
ノロウイルス流行期、外出先での注意事項は公衆トイレの使用です。
公衆のトイレを使う場合は、便器のふた、便座、レバー、手すり、ドアノブなどにウイルスが付着している可能性があります。
使用後は丁寧な手洗いを実行してください。ノロウイルスだけではなく、他の菌の付着もありますので、いつも丁寧に手洗いすることが大切です。
「ノロウイルス」感染した場合の対処と感染しない対策:まとめ
「ノロウイルス」はワクチンや治療薬がないために、かかった時の対処が大事です。
二次感染を防ぐのは勿論ですが、高齢者や乳幼児など、抵抗力の弱い人に感染させないことです。抵抗力の弱い人が感染すると、重症化することがありますので、注意をしなければいけません。
ノロウイルスの予防は「丁寧な手洗い」が基本となりますので、「丁寧な手洗い」の手順をしっかり覚えて実行しましょう!
また、ノロウイルスは熱に弱いので、食品はしっかり中まで加熱することも大事です。
参考資料:NHKきょうの健康2017年12月号