前のレポートには骨粗鬆症のどんな病気であるか、原因は何か、症状はどんなのかを書きました。
その続きを書いていきます。
今のところは、私も妹もまだ骨粗鬆症になってはいないと思うのですが油断はできないです。生活などを詳しく知らないといけませんね。
検査と診断について
1.問診
1、痛みの部位 2、痛みの程度 3、外傷の既往(きおう) 4、骨折歴 5、閉経の状況 7、運動の習慣 8、続発性骨粗鬆症の原因となる疾患、薬剤の投与の有無
2.血液検査や尿検査
直接骨粗鬆症に関係はないですがニ次性骨粗鬆症や他の疾患との鑑別のために必要です。
1.尿中の骨吸収マーカー検査:骨粗鬆症の診断、治療の効果判定に有効。
2.骨密度の測定
日本骨代謝学会の原発性骨粗鬆症の診断基準に基いて診断をします。
(若年成人「20~44歳」の平均値の70パーセント未満が骨粗鬆症、70~80パーセントを骨量減少、80パーセント以上を正常としています。)
3.単純X線写真
外傷歴のない骨粗鬆症に関連した骨折の有無の確認のため、疼痛のある部分を撮影します。
治療の方法について
背骨の骨折(一番多い骨折だそうです。)
この骨折は短い背骨の錐体が潰れることによって起こるものです。折れた自覚のないままに1つ2つと連鎖的に潰れるようにこっせつをしていきます。(従兄弟もこの骨折でした。凄く痛がっていました。自覚のない人もいるのですね。)
背骨の骨折に自分で気付く目安は身長です。
若い時より4センチ以上縮んでいたらすでに骨折している可能性があります。
背中や腰が曲がってきて痛みがひどくて病院に行ったらすでに折れていたということがよくあるのです。(身長が2センチ以上縮んだら1度検査を受けた方が良さそうですね。)
骨折が1度起きると次の骨折が起きるリスクが高くなります。自覚症状がなくても骨粗鬆症と診断された場合は出来るだけ早く治療を始めることが大切です。
骨は常に新しく作りかえられています
私たちの骨はずっと変わらないでそのままだと思うかも知れません。
しかし、骨はお肌と同じように常にターンオーバーを繰り返したいるのです。
骨は常に古い骨を溶かしては新しい骨をつくりかえている新陳代謝を繰り返し行われています。
健康な骨はこの新陳代謝がバランスよく行われて簡単に折れないように丈夫に保たれています。
特に女性は女性ホルモンが骨の健康管理におおいに役立っています。(女性ホルモンは大事なのですね。)
1.正常な骨
破骨細胞と骨芽細胞がバランスよく働いている。
2.骨粗鬆症の骨
古い骨を溶かす破骨細胞が骨をどんどん溶かし、新しい骨を作る骨芽細胞の働きが追いつかなくなっている。(新陳代謝のバランスの崩れが原因と考えられています。)
なんらかの理由で新陳代謝のバランスが崩れると古い骨を削る働きがどんどん進み新しい骨を作る働きが追い付かなくなることで、骨が弱くなってしまう。このことが骨粗鬆症のの主な原因と考えられています。
女性の場合はバランスを崩す主な原因は閉経に伴う女性ホルモン分泌の変化にあります。
女性ホルモンの急激な減少とともに骨粗鬆症が進むことが多いので注意が必要です。
(本当に女性ホルモンは重要な役目をしていてくれていたのですね。知りませんでした。)
日常生活で注意すること
食事のこと
骨を丈夫に保っていくためにカルシウム、ビタミンD、ビタミンKをおおいに摂らなくてはいけません。
体内のカルシウムが無くなると骨の中のカルシウムが血液中に溶け出る仕組みになっています。だから不足しないようにすることが大切になります。
カルシウムを吸収しやすくするためにはビタミンDを一緒に摂ることです。ビタミンDを摂っていると転びにくくなるとも言われています。
食事で摂ったビタミンDを良く働かせるには日光に当たる必要があります。1日10分以上は戸外で過ごしましょう。(私はお庭の水やりなどで1時間ほどは外で過ごしています。それはとっても良いことなのですね。)
その他は骨を作るために必要なビタミンKも不可欠です。これらを含んだ食材でバランスのよい食事を摂りましょう。
1.カルシウムの多い食材
牛乳、ヨーグルトなどの乳製品、骨ごと食べる小魚、干しエビ、大豆製品など
1日摂取量の目安:700~800ミリグラム
2.ビタミンDの多い食材
サケ、うなぎ、さんま、かれい等の魚類。たまご、干しシイタケ、きくらげ
1日の摂取量の目安:10~20マイクログラム
3.ビタミンKの多い食材
納豆、ホウレンソウ、小松菜、にらなど
1日の摂取量の目安:250~300マイクログラム
(☆1グラム=1000ミリグラム ☆1ミリグラム=1000マイクログラム)
骨を強くする運動について
自分に合った適度な運動で骨を強くする。
骨はずっと動かずにいると劣化します。寝たきりになると10倍以上の速さで骨の量が減っていきます。
骨を丈夫に保つには骨に適度な負荷をかけることが大事です。それで歩いたり走ったりの運動が不可欠になります。
運動の刺激によって骨の中の動きが活発になって骨量が増えて骨折しなくなると言われています。
運動して筋肉を鍛えてバランス感覚を養うことで転倒予防につながります。
うっかり転んで骨折しないような身体作りが重要です。(歳をとると転んだりすることが多くなりますから絶対歩いて筋肉をつけなくてはいけませんね。)
☆1日に30分ほど歩いて買い物に行くだけでも十分運動になります。無理なく続けられるように自分に合った運動習慣を生活に取り入れましょう。
(1日1回の買い物なら無理がありませんね。絶対に続けられるはずですよね。)
2種類のトレーニングを取り入れる
トレーニング1
片脚立ち
1.テーブルなどの手がつけるものを補助にして行います。
2.床に脚がつかない程度に片脚を上げて1分程度キープする。
3.これを左右交互に1日3回ずつ行う。
(注意事項:姿勢は真っ直ぐに行う。支えが必要な人は十分注意して机に指や手をついて行う。)
トレーニング2
スクワット
1.肩幅より少々広めに脚を広げて膝を90度に曲げて戻すのがスクワットです。
2.膝がつま先より出ないように、お尻を後ろに突き出しながら腰を落とす。
3.5~6回を1日3回ずつ行う。
4.安全のために椅子やソファの前で行う。
ポイント
(1)動作の最中は息を止めないようにすること。
(2)膝に負担がかからないように、膝は90度以上曲げないようにすること。
(3)太ももの筋肉がしっかり力が入っているか意識しながらゆっくり行います。
(4)支えが必要な人は十分注意して机に手をついて行います。)
簡単な運動ですが毎日続けることが大事です。出来るだけ毎日続けられるように少ない回数からでも始めましょう。丈夫な骨になって健康な身体になりましょう。
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