真田十勇士千秋楽に兵庫県立芸術センターKOBELCO大ホールに行ってきました。
このホールは西宮北口にあるので、私の家からは1時間弱で行けます。少し早い目だったのに、もう人がいっぱい並んで入場するのを待っていました。
はじめてみる舞台なのでとても楽しみにしていました。
撮影:わたし
あらすじ
猿飛佐助が真田幸村に出会って家来になり仲間を集めて真田十勇士を結成して大阪冬の陣、夏の陣を戦うお話です。
本当の真田幸村は名将ではなく並みの器だった。その幸村をプロデュースして、名将にということなんですが、最後には本当の名将に目覚ざめて家康に挑んでいく。
映画を見ているようなスクリーンの画像とワイヤープレイ、殺陣など凄い迫力でした。
佐助と才蔵、才蔵と三好兄弟、才蔵と蛍、幸村と淀殿など色々な関係性が面白かったです。
配役
☆猿飛佐助・・・中村勘九郎
☆霧隠才蔵・・・加藤和樹
☆蛍・・・篠田麻里子
☆筧十蔵・・・高橋光臣
☆根津甚八/豊臣秀頼・・・村井良大
☆三好清海・・・駿河太郎
☆三好伊三・・・荒井敦史
☆海野六郎・・・栗山航
☆真田大助・・・望月歩
☆望月六郎・・・青木健
☆由利鎌之助・・・丸山敦史
☆仙九郎・・・石垣佑磨
☆久々津荘介・・・山口馬木也
☆真田幸村・・・加藤雅也
☆淀殿・・・浅野ゆう子
*脚本・・・マキノノゾミ
*演出・・・堤幸彦
*音楽・・・ガブリエル・ロベルト
感想
1、猿飛佐助の中村勘九郎
もう、大活躍でした。ちょっと悪ですが本当は良い奴を絶妙なユーモアで演じていました。殺陣の場面やおサルさんのように飛び回ってあっちこっち自由自在に動き回る。歌舞伎の激しい動きで鍛えているので大丈夫なのでしょう。
本当に走り回ってとんでもなく大活躍するのですが、淀殿に会いに行った場面(多分幸村に頼まれて会いに行ったのだと思います。)では、ワイヤーで屏風の上に乗っていて本当の忍者のようでした。空中を飛んだりくるくる回ったり、忙しく走りまわったり観るのも結構あちこち見ないといけないので忙しかったです。
幸村を立派な大将にするために仲間を探すときこれは良いと思ったときに「チーン」とひらめくのにはちょっと笑ってしまいました。本当にひらめいた時は頭の中が「チーン」となるイメージですものね。
勘九郎さんの演技はお父様にとっても似ている、そんな印象がしました。小さい時から鍛えて貰ってきっといろんなものを吸収しているのでしょう。それが良く分かりました。
2、蛍の篠田麻里子
蛍も結構激しい動きや殺陣も多くて凄い運動量です。この役をやる篠田麻里子さんは可愛いだけではないしっかり出来る人だと分かりました。
忍者でしかも、とっても強い忍者です。アンサンブルの人にも負けていない動きで頑張って走り回っているのが凄いと思いました。
猿飛と才蔵に対する態度が全く違うのには笑ってしまいました。猿飛にはとっても冷たい態度ですので。それは、好きな人にはそれなりの態度で接しますからね。
才蔵に淀殿の秘密を打ち明けていたのですね。こっそり、文を渡していたのです。才蔵には徳川側の秘密を言っていました。最後の大坂城が燃えるときに淀殿を才蔵が斬ろうとします。其の時に、淀殿が家康の密約をしていたことが分かります。
それで、家康が濠を埋めろと言ったときに淀殿がさっさと承知したのも分かります。秀頼だけは手だしをしないという密約をしていた。家康はそのような事を守るような人ではないのに。
篠田麻里子さんは蛍にぴったりだったと思います。可愛いだけではないしっかりした女忍者を好演していたと思います。良かったです。
3、真田幸村の加藤雅也
佐助に出会った頃はちょっと頼りない感じの武将ですが、最後の家康を討つ計画を立ててからの強い武将ぶりにかっこいいなと、本当は強かったんだと頼もしく見ていました。
十勇士に助けられながら、だんだんと家康に近づいて行くのですが、もう少しのところで鉄砲で撃たれてしまいます。
その時佐助に、大坂城の淀殿と秀頼を助て欲しいと頼みます。やはり心のどこかで淀殿を思っていたのですね。
加藤雅也さんの真田幸村もぴったり役にはまっていたと思います。やさしい武将の時も勇猛に戦う時もぴったりと決まっていました。本当は、本気を出したら、凄い剣豪だったのだと思います。かっこ良かったです。
4、真田大助の望月歩
可愛いセリフまわしが幼い感じが出ていました。望月さんも少年ぐらいの年齢なのでしょうか。一生懸命に父親の手助けしたい気持ちが出ていて、良かったと思います。
家康のところへもう少しで行けるところで父の幸村と同じく鉄砲で撃たれてしまいます。父と一緒に勇敢に戦って死んでしまうのです。まじめで一生懸命な少年の一途さが出ていて良かったです。
☆今回は猿飛佐助、蛍、真田幸村、真田大助の感想を書きました。続きは次に書きますのでまた読んでください。