こんにちは!まきバッパです。
まきバッパは、小さい時に「おたふくかぜ」にかかった記憶があります。
様々な感染症を引き起こし、後遺症が残る場合があるというこわい感染症です。
早速「おたふくかぜ」のことを書いていきたいと思います。
おたふくかぜ
おたふくかぜとは?
「おたふくかぜ」にかかるのは、幼児から小学校低学年ぐらいの子供たちです。
*おたふくかぜの正式名は「流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)」と言います。
おたふくかぜの原因は?
おたふくかぜの原因は「ムンプスウイルス」の感染で起こります。
潜伏期間は感染して、平均18日前後に発病します。
*ムンプスウイルスに感染しても、30~40%は症状が起こらない「不顕性感染(ふけんせいかんせん)」とされます(0歳児や低年齢でおたふくかぜにかかっている場合は「不顕性感染であることも多いと思われます)
「ムンプスウイルス」は、症状が現れる6日ほど前から、唾液中に排出されるので、知らないうちに、人にうつしているしまうことがあります(保育所、幼稚園、学校などで流行するのは、そのためだと思われます)
ムンプスウイルスの感染経路は?
飛沫感染
感染している人の咳やくしゃみ、会話などで、ウイルスを含んだ飛沫が飛んで、周囲の人の鼻や口から吸い込み感染します。
接触感染
感染している人とキスをしたり、ムンプスウイルスが付着しているドアノブ、手すりなどに触れた手で、口、鼻、目などに触ったりすることで感染します。
「おたふくかぜ」の症状は?
*代表的な症状は、片側または両側の頬やあごの下が腫れることです。
ムンプスウイルスが体内に侵入する>>鼻、のどの器官の粘膜、首などのリンパ節で増殖する>>その後血液の流れに乗って全身に広がる
おたふくかぜの主な症状
1.唾液腺の腫れによる、頬やあごの下の辺りの腫れと痛み
2.発熱
3.頭痛
4.倦怠感
5.食欲低下
6.筋肉痛
7.首の痛み
おたふくかぜの治療は?
*現時点では「ムンプスウイルス」に対する効果的な治療法がないため医療機関では「対症療法」を行います。
対症療法
点滴(脱水症状)、解熱薬、鎮痛剤
食事の注意
刺激が少なくてのどごしの良いもの。
すっぱい食べ物は避ける。
脱水予防のために、こまめに水分補給をする。
おたふくかぜの合併症は?
*ムンプスウイルスは髄膜、内耳、精巣、卵巣、すい臓などにも感染しやすいために合併症を起こすことがあります。
1.無菌性髄膜炎
髄膜にムンプスウイルスが感染して炎症を起こし、高熱、嘔吐、頭痛などの症状が続きます。通常1~2週間で収まります。
2.脳炎
ムンプスウイルスが脳に感染すると、高熱、頭痛、けいれん、意識障害などの重い症状になります。合併症としてはまれに、重い後遺症を引き起こすこともあります。
3.感音性難聴
「ムンプス難聴」と呼ばれる合併症です。
ムンプスウイルスが蝸牛に感染して障害を起こし、聴力に支障が出ます。
4.精巣炎
思春期以降に男性がおたふくかぜにかかると、精巣で炎症が起こる場合があります。不妊症になることは希ですが、睾丸萎縮を伴って、精子の数が少なくなることあると考えられています。
5.卵巣炎
女性の場合は卵巣に炎症が起こる場合があるとされています。
6.膵炎
膵臓に炎症が起こります。みぞおちからへその上辺りに痛みが起こることがあります。吐き気、嘔吐、おなかが張るなどの症状が出る場合もあります。
おたふくかぜの予防は?
おたふくかぜワクチンの接種
日本では「おたふくかぜワクチンの接種」は「任意接種」になっていますので、接種を受けるかどうかは自分で判断します。
2回接種する場合
1歳で1回目の接種を受ける>>小学校入学前1年(5~6歳)に2回目の接種を受ける
おたふくかぜワクチンの費用
1回につき4千円~6千円程度で、自治体によっては費用の助成を行っているところもあります。内科や小児科で接種を受けることができます。
おたふくかぜ:まとめ
おたふくかぜは小さい頃の方が軽く済むと言われていますが、子どもがかかった場合でも合併症によって後遺症を引き起こしますので注意が必要です。
予防策としては「おたふくかぜワクチンの接種」を受けておくことです。2回接種が良いとされていて、1歳の時に1回目を5~6才の頃に2回目の接種を受けるのがベストだとされています。
脳炎や難聴などの合併症が起こる場合もありますので、予防をしておたふくかぜにかからないようにすることが大事です。
参考資料:NHKきょうの健康2018年5月号