くも膜下出血は命に関わる危険な病気です。
発症する前にサインが現れることがあります。早くサインに気づくと発症を防ぐことができます。
くも膜下出血のことを書いていきたいと思います。
くも膜下出血
くも膜下出血の原因と症状
くも膜下出血は、脳の表面を覆う軟膜とくも膜の間にあるくも膜下腔という隙間に出血が起こる病気です。
発症すると突然頭を強く殴られたような、激しい頭痛に襲われます。
発症した人の3割が命を落とし、約4割が要介護状態になると報告されています。
原因は脳の血管にできた「こぶ」
脳動脈瘤・・・脳の血管の一部がこぶ状に膨らむ
未破裂脳動脈瘤・・・脳動脈瘤が破裂しないでいる状態で、脳ドックなどで発見される場合が多い。
*未破裂脳動脈瘤の多くは、脳の太い血管が枝分かれする部分にできる。こぶの壁は薄いため、血液の流れに耐えられなくなると、破裂する>>くも膜下腔の出血が広がる>>くも膜下出血
目に現れる未破裂脳動脈瘤のサイン
物が二重に見える、まぶたが下がる、瞳孔が開くなどの症状が現れる
内頚動脈(ないけいどうみゃく)と後交通動脈の分岐部は脳動脈瘤のできやすい場所です。この近くには、眼球を動かす動眼神経が通っているため、未破裂脳動脈瘤の圧迫されると物が二重に見える、まぶたが下がる、瞳孔が開くなどの症状が現れることがあります。
症状は、くも膜下出血を発症する数ヶ月前から数日まえに現れる>>気づいたら医療機関を受信する。
未破裂脳動脈瘤の治療
クリッピング術・・・開頭して脳動脈瘤の根本をクリップで挟み、脳動脈瘤への血流を遮断して破裂を防ぐ
コイル塞栓術(そくせんじゅつ)・・・血管にカテーテルを通し脳動脈瘤のコイルを詰めて破裂を抑える治療法
まとめ
くも膜下出血は、発症した人の3割が死亡、4割の人が介護が必要になる病気です。
原因は脳の血管の一部が、こぶ状に膨らむ脳動脈瘤です。破裂しないで脳にとどまっている状態の未破裂脳動脈瘤は、脳ドックを受けて発見される場合が増えています。
脳動脈瘤のできやすい場所は、内頚動脈と後交通動脈で、近くに眼球を動かす動眼神経が通っているため、未破裂脳動脈瘤があることで、症状が出るのが目です。
物が二重に見える、まぶたが下がる、瞳孔が開くなどです。
未破裂脳動脈瘤の治療はクリッピング術やコイル塞栓術があります。
参考資料 NHKテキスト「きょうの健康」2019年5月号