こんにちは!まきバッパです。
クリスマスが終わるといよいよ新年を迎える準備をしないといけませんね。
お正月のことを考えて見るとただなんとなく新年を迎えていたことに気がつきました。
改めてお正月とは?と考えて見ることも必要ですよね。
お正月とは?
正月:1月の別称:睦月
*一般的には正月行事をする間のこと。(1月1日~1月7日)松の内のこと。
*地方によっては15日または20日の「小正月」のこと。
「睦月」:正月に一家揃って睦みあう様子を現した。
多くの人たちがお正月を家族と過ごしおせちやお雑煮を食べお年玉のやり取りをしますがその意味を知っておくのは大切なことです。
お正月の由来は?
お正月には新年の神様「年神様」が1年の幸福をもたらすために各家庭に降臨されると言われています。
年神様:「祖霊神」であり「田の神」「山の神」であるため、子孫繁栄、五穀豊穣、に深く関わっています。
人々に健康や幸福を授けると言われている。
また、「お正月様」「歳徳神(としとくじん)」とも呼ばれています。
*年神様を迎え入れてお祝いしてたくさんの幸せを授けてもらうために、様々な正月行事や風習が生まれました。
お正月の行事は?
1.大掃除
年神様をお迎えをするためにはその前に神棚や仏壇や家屋を大掃除して清めなければいけません。(汚いままでは神様に失礼ですよね!)
1年間溜まったホコリを祓い隅々まで綺麗にするとたくさんのご利益を授かるそうですので頑張ってきれいにしましょう。
昔は江戸城の大掃除である「すす払い」は12月13日の行われていたようです。大掃除はそのことに由来します。
すす払い(大掃除)から正月準備が始まるので12月13日は「正月事始め」と言われています。
2.門松
年神様が来られるための案内役として年神様にわかるように目印として玄関前に飾ります。
松の木は昔から「神の宿る木」とされてきました。(古くは庭先に1本松を置いていました。)
それが門のところに雄松と雌松を左右1対に並べるようになり、さらに縁起物の竹、梅が添えてれるようになって、それが現在まで続いています。
門松を飾っておく期間は年神様がいらっしゃる期間なので、これを「松の内」(一般的には1月7日まで)といいます。
年始の挨拶、年賀状、初詣なども松の内とされています。
3.しめ縄の由来や意味は?
正月行事は新年の神様「年神様」を迎えるためのものです。年神様は各家庭にやってきてくれて「生きる力」や「幸せ」を授けてくださいます。
それで、年神様を迎えるための準備、「しめ縄」や「しめ飾り」をします。
しめ縄の意味
しめ縄(注連縄)には、神様を祀るにふさわしい神聖な場所であることを示す意味があります。
しめ縄は神様の領域と現世(人間の世界)を隔てる結界となってその中に不浄なものが入らない役目をしています。
しめ縄の由来
天照大神が天岩戸から出てきた時に再び天岩戸に入らないようにしめ縄で戸を塞いだという日本神話にあるとされています。
しめ:神様の占める場所という意味があると言われています。
しめ飾り(注連飾り)
しめ縄に縁起物などの飾りをつけたもの。
神重(かみしで/しで):神様の降臨を表すもの。
ウラシロ:潔白を表すもの。
譲葉(ゆずりは):家系を譲って絶やさず子孫繁栄を表している。
橙:代々栄えることを願うことを表している。
*元々は神社がしめ縄を張り巡らせるのと同じように自分の家も神様をお迎えするににふさわしい神聖な場所であることを示すために始まったということです。
*しめ縄やしめ飾りを施すことでその内側が清らかな神聖な場所になり年神様が安心して降りてきてくださるということです。
4.鏡餅の由来や意味は?
鏡餅は年神様へのお供え物で、お正月に硬い餅を食べるという「歯固め」の儀式に由来します。
鏡餅という名は「神様が宿るところ」として神事に用いられる「円形の鏡」から来ており丸餅は「魂」を表している。
また大小2段で「太陽と月」「陽と陰」を表している。
円満に年を重ねるという意味も込められています。
なぜ鏡餅を飾るのか!
新年の神様である「年神様」の依り代です。
正月は年神様を家に迎えてもてなし見送るための行事ですが、年神様の家に迎えた時の居場所が鏡餅です。
年神様は新しい年の幸福や恵みと共に私たちに「魂」も分けてくださると考えられてきました。
その魂の象徴が鏡持ちなのです。
魂:生きる力と気力のことです。
数え年の由来
昔は年の初めに年神様から「新年の魂」を分けて頂く、そしてその数を数えれば年齢になります。
お母さんのお腹にいるときにすでに魂があるので誕生時には1歳でその後は元旦が来るたびにみんな同じに一斉に年を取る。
それが「数え年」だったのです。(現在は生まれた時は0歳で次の誕生日で1歳になります)
年神様に魂を分けて貰うには?お年玉のルーツ!
家に来てくれた年神様は鏡餅に依りつく。そうすると年神様の「御魂」が鏡餅に宿ります。
この鏡餅の餅玉が年神様の御魂でありその年の魂になる「年魂」です。
その年魂を表す餅玉を家長が家族に「お年魂」「お年玉」として分け与えました。(これがお年玉のルーツです。)
この餅玉を食べるための料理が「お雑煮」で餅を食べることで体に魂を取り込みました。(だから、お雑煮には必ずお餅が入っているのです。お雑煮を食べないとお正月の気分にならないのはそういうわけだったのですね!)
餅は「稲の霊」が宿るハレの日の食べ物です。食べると「生命力」が与えられるとされています。
歯固めとは?
鏡餅には「歯固め」という意味も含まれています。
歯は生命の維持にとても大切なものです。丈夫な歯の人はなんでも食べることが出来るので健康で長生きをします。
それで、年始に歯の丈夫を祈って行われる行事のことを「歯固め」といって、硬くなった鏡餅を食べました。
現在の「鏡開き」は「歯固め」の名残りです。
鏡餅の飾り方とその意味は?
一般的には三方(折敷に台座のついたお供え用の器)に白い奉書紙または四方紅(四方が紅で彩られた和紙)を敷いて紙垂れ、ウラジロ、譲葉の上に鏡餅をのせ、昆布、橙などを飾ります。
地方によっては串柿、勝栗、五万石、黒豆、するめ、伊勢海老など縁起の良いものを飾ります。(飾り物には1つ1つに正月にふさわしい意味がありますので心を込めてお供えをしましょう)
ウラジロ
シダの1種ですが表面はグリーン、裏面は白色です。後暗いところがない清廉潔白の心を表しています。
ウラジロは葉が対になっているところから夫婦睦まじく相性の良いことと白髪になるまでの長寿を願います。
譲葉(ゆずりは)
新しい葉が出てきてから古い葉が落ちます。そのことから家督を子孫に譲り家系が続くことを願っています。
昆布
喜ぶの意味。古い時代には昆布を「広布(ひろめ)」と言い喜びが広がる縁起物です。
蝦夷で取れるので「夷子布(えびすめ)」と呼ばれ七福神の恵比寿にかけて福が授かる意味、また「子生(こぶ)」と書いて子宝に恵まれるように願います。
橙(だいだい)
「代々」とも書きます。
果実は冬に熟しても落ちにくいために数年残ることがあります。
1本の木に何代もの実がなる事から長寿の家族に見立てて、家族繁栄、代々家が続くことを表しています。
串柿
干し柿を串に刺したものです。柿は「嘉来」に通じる縁起物。
干し柿は見向きもされない渋柿ですが修練(干し柿)の末に床の間の飾り物にもなるという高い精神を表しています。
串に刺された串柿は三種の神器の剣を表しています。
鏡:鏡餅
玉:橙
剣:串柿
鏡餅飾りは「三種の神器」を表しているということです。
鏡餅は年神様がお供えした場所に依りついてくださいますので1つに限らず複数お供えしても良いのです。
飾る場所は?
メインの大きい鏡餅は「床の間」(床の間のないときはリビングボードの上等)に置いて小さい鏡餅は「神棚」「仏壇」などに置きます。
置く方向:その年の恵方:南向き:東向き
鏡餅はどの時期に飾るのが良いのか?
鏡餅を飾ってはいけない日
12月29日は✖(避けます)です。
29日:苦餅:二重苦に通じます。
31日:一夜飾りは縁起が悪い。
鏡餅を飾るのに良い日
12月28日までに飾る:遅くても30日に飾り付ける。
鏡餅を飾る期間
1月11日の鏡開きまでお供えをして下げて頂きます。
鏡餅は供えて>>>食べる
鏡餅は供えて食べることに意義があります。雑煮などにして必ず食べる事が大切です。
鏡餅は固くなっているので金づちなどで割った後に電子レンジで「チン」をして柔らかくしてから手でちぎる方法が良いようです。絶対に刃物は使わないでください。
鏡餅をちゃんと食べて1年を幸せに過ごしましょうね。