こんにちは!まきバッパです。
2017年2月21日にテレビ放送があった「血糖値スパイク」についてレポートします。
身体にとってはとっても大事なことでまきバッパは初めて聞いた言葉です。
血糖値スパイクとは何?
普段健康で糖尿病ではない人が食事のあとに短時間だけ血糖値が急激に上がること。(短時間,人知れず上昇してまた正常値に戻る)この症状のことを「血糖値スパイク」といいます。
食後時間が経った状態で行われる通常の健康診断では見つかりません。最新の調査では1400万人の日本人に血糖値スパイクが生じているのがわかりました。
血糖値:血液中を流れる糖分の量を示すものです。
一般的な健康診断でも血糖値の検査はします。(一定値より高い状態が続くと糖尿病と診断されます。
血糖値スパイクのリスクは何?
自分が血糖値スパイクと知らずに放置していると体内の重要な血管が傷つけられてしまいます。そうなると脳梗塞、心筋梗塞などの突然死のリスクが高まります。
最新研究でわかったことは、がんや脳にまでダメージを与えて認知症も招くということです。
スリムな女性も要注意です
テレビではスリムな女性も「糖分の入った飲み物」を飲んで検査を受けたところ「血糖値スパイク」になっていた人が多数いました。
おデブさんでないやせ型の人でも食後に血糖値が上がる人がいるようです。
別の調査ではやせ型20代女性の5人に1人が血糖値スパイクが起きている調査があります。
空腹時の血糖を調べる健康診断では見つけられません
食後1~2時間のうちに血糖値を調べないと「血糖値スパイク」が起きていることが見つけられないし気づくこともないのです。
血糖値が140以上に急上昇すると「血糖値スパイク」が起きている
140以上の血糖値が「血糖値スパイク」が起きていることは「突然死」のリスクを高めます。
心筋梗塞で病院に運ばれた40代の男性は検査をすると心臓から伸びる太い血管が「動脈硬化」を起こしていました。太い血管が細くくびれた状態で血流が滞っていました。
この男性は健康診断では心臓に特に問題はありませんでした。医師によると動脈硬化の原因は血糖値スパイクと診断されました。
なぜ食後の血糖値の急上昇が「動脈硬化」を引き起こすのか?
動脈硬化がなぜ引き起こされるのかイタリアの研究でそのメカニズムが解明されました。
実験
血管の内壁の細胞を糖分の多い液と少ない液とにかわるがわる浸し血糖値の急上昇が繰り返される状態にした結果:細胞から大量の「活性酸素」が発生することがわかった。
活性酸素:細胞を傷つける有害物質です。
「血糖値スパイク」の状態を2週間続けると細胞のおよそ4割が死んでしまいました。このことが動脈硬化になる原因なのです。
なぜ「血糖値スパイク」が動脈硬化を起こすのか?
血糖値スパイクで血管の壁が傷つく>>それを修復しようと集まってきた免疫細胞が傷ついた血管壁内に入り込む>>そのことで壁が厚くなって血管内部を狭くさせる>>このことが「動脈硬化」なのです
*血糖値スパイクが起きている人は血管のあちこちで少しずつ動脈硬化が進行していて「心筋梗塞」を引き起こすリスクが高まります。
*動脈硬化によって血流が滞った状態の心臓の血管はいたるところに動脈硬化が起こっている状態でこれが「血糖値スパイク」を起こしている人の状態と言えます。
認知症とがんのリスク
1.通常は食事から摂った糖分はすい臓からの「インスリン」というホルモンの働きで筋肉の細胞に取り込まれ血液中に残る糖分の量(血糖値)は適正に調整されます。
ところが体質や生活習慣の乱れなどから細胞が糖を吸収する能力が低下する場合があります。そうなると「インスリン」が頑張っても血液中の糖をうまく細胞に取り込もことが出来ず血糖値が急上昇します。
そこですい臓から大量の「インスリン」を出してなんとか糖を細胞へ送り込み血糖値を正常レベルに戻します。
このような状態になると「血糖値スパイク」が起きるのです。
2.「インスリンの多い状態」が身体に及ぼす悪影響が分かってきました。
インスリンの多い状態では記憶力が衰え安いとということが、ネズミによる実験で確かめられました。
ねずみの脳を調べると「アミロイドベータ」という物質が蓄積していました。この物質は「アルツハイマー型認知症」の原因といわれ脳の神経細胞を死滅させる有害な老廃物です。
それは「血糖値スパイク」が生じて体内のインスリンが多い状態の人は脳内で「アミロイドベータ」の蓄積が進んでいる可能性があります。
アミロイドベータが脳に蓄積すると、神経細胞が死滅して脳が萎縮してしまいます。このことが「アルツハイマー型認知症」の原因とされています。
更にインスリンは「細胞を増殖させる」働きがあるので「がん細胞の増殖」も促す危険性もあると指摘されています。
血糖値スパイクの解消方法
気をつけるポイント
ご飯やパンに多く含まれる糖質が体に吸収されるスピードを遅くして血糖値の急上昇を抑えることが大事です。
3つの対策
1.食べる順番に注意する
野菜>>肉 魚>>ご飯 パン
「食物繊維を含む野菜」を最初に食べることで食物繊維が腸の壁をコーティングして、後から糖が入ってきた時に、その吸収をゆっくりにする作用がある。
その次に食べるなら「肉、魚」のタンパク質や脂質を含むものです。胃から腸へ運ばれる時にタンパク質や脂質に反応して「インクレチン」というホルモンが放出されて、その働きで胃腸の働きが遅くなります。
そのあとにご飯やパンの糖質を食べれば、消化吸収に時間がかかるため、血糖値の上昇が緩やかになります。(しかし緩やかになっても食べ過ぎはいけません)
2.朝ごはんは絶対食べること(朝ごはん抜きは絶対やめよう)
実験では1日3食規則正しく食べている時は、血糖値スパイクは生じない人でも、朝ごはんを抜くと昼食後発生していることがわかりました。
また朝食、昼食も抜くと、夕食後にはさらに大きな血糖値スパイクが生じてしまうことが分かりました。
そのことからきちんと3食食べることが、血糖値スパイク解消に重要なことだと分かりました。
3.食後すぐに動くことが良い
血糖値スパイクを抑えるには「運動」も大事です。しかし運動といっても食後すぐの、ちょこっと動きが効果的です。大した運動をしなくても効果があることが、明らかになっています。
食後は「食休み」と言って動かずにいると、特に血糖値スパイクの人はなかなか血糖値が下がらず、高い状態が続いてしまいます。
しかし食後すぐに、ちょっとしたした散歩をした程度でも、速やかに血糖値が下がることが分かりました。
食後15分程度は消化吸収をよくするために、全身の血液が胃腸に集められます。すると胃腸の動きが活発になり、食事中の糖分もどんどん腸から吸収されて、血糖値が急激に上がることになります。
ところがその間に少しでも身体を動かすと、手や足の筋肉などへ血液が行き、そうなると胃腸の動きが低下します。食べたものの糖分の吸収がゆっくりになり、血糖値スパイクが抑えられるということです。
それは身体を食後すぐに動かすと良いということです。食後すぐに体を動かすと、効果的です。食後にゆっくりしないですぐに片付けをすると、綺麗になるし血糖値も上がらなくて良いことばかりですね。
まとめ
糖尿病だけではなく心筋梗塞、脳梗塞、がん、認知症まで引き起こしてしまう「血糖値スパイク」ですが、その仕組みを知って、それを抑える生活習慣を心がければ、解消できることが分かりました。
対策をすることで血糖値の上がらない体質になり、病気のリスクを解消することができます。
普段の食事や生活習慣を見直して、血糖値スパイクの起こらない体になりましょうね。
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