こんにちは!まきバッパです。
「圧迫骨折」は骨粗鬆症などを起こしていると起こることがあります。
どんな症状なのでしょうか?治療は?
早速、書いていこうと思います。
圧迫骨折
圧迫骨折とはどんな病気なの?
圧迫骨折とは、背骨の椎体(ついたい)という部分が、潰れた状態に折れることです。原因に多いのは骨粗鬆症です。
骨粗鬆症のある人は、骨の強度が低下してもろくなっているため、ちょっとしたこと(転んで尻餅をつく)など、弱い力が加わっても圧迫骨折が起こることがあります。
また転倒など衝撃を受けた場合や日常動作(重い物を持つ)でも圧迫骨折になることがあります。その場合は気づかない場合が多くて、寝たきりの原因になるため、放置しないで適切な治療を受けることが大事です。
圧迫骨折の症状は?
骨粗鬆症による圧迫骨折
椎体のうち胸椎(きょうつい)と腰椎(ようつい)の間の移行部に発生します。
1ヶ所にとどまらずにドミノ倒しのように骨折部位が拡大していきます(背骨が変形して、背中や腰が曲がり、身長が縮み背筋が伸ばせなくなります)
*圧迫による骨折が椎体の後方にまで及ぶ場合があります(破裂骨折)神経を圧迫するので、下半身のしびれや麻痺などの神経症状が現れます。
<背中が折れ曲がることで起こる症状について>
*内臓が圧迫されるために起こること
吐き気、食欲不振、腹部膨満感、胃食道逆流症、便秘、痔
*肺が圧迫されるために起こること
息苦しさ、呼吸機能の低下
*痛みが続くことで起こること
意欲の低下、抑うつ状態など
圧迫骨折のセルフチェック
1.背中や腰が曲がった
2.身長が縮んだ
3.寝返りや立ち上がるときに、背中や腰が痛む
4.動作がぎこちない
*1~4の症状は圧迫骨折の疑いがあります。1つでも当てはまる場合は整形外科などを受診してください。
圧迫骨折の治療は?
圧迫骨折はX線やMRI(磁気共鳴画像)などの画像検査によって診断されます。診断された場合には麻痺などの神経症状がない場合は保存療法が行われます。
保存療法について
コルセットやギブスなどで骨折した部分を固定する。鎮痛剤を使ったり骨粗鬆症(薬による治療)があればその治療も行われます。
コルセットやギブスは医療機関で本人の体型に合わせて作ってもらいます。保存療法で痛みが軽くなってきたらリハビリを開始します。
*殆どの場合は保存療法を2~3ヶ月間行えば折れた骨がくっつき痛みも軽減されます。
椎体形成術について
保存療法で2~3ヶ月続けても骨がくっつかない場合は、椎体形成術が行われます。
圧迫骨折が起こっている椎体内でバルーンを膨らませて、骨セメントを注入します。手術は10~15分程度で終わります。
椎体の潰れ方が激しい場合は、椎体内をきれいにするため、手術に40~50分ほどかかることがあります。
治療後、他の椎体に負担がかかり圧迫骨折が起きる場合がありますので、コルセットを日常的に使い、激しい運動は行わないことなど、負担をかけないように気をつけます。
*圧迫骨折の再発防止のために骨粗鬆症の治療を継続して行い骨を強くすることが大事です。
圧迫骨折の症状と治療について:まとめ
圧迫骨折は骨粗鬆症などが原因で、背骨の椎体が潰れたように、骨折することです。日常の動作で負荷がかかり、本人が気がつかないうちに、骨折をしていたという場合も、よくあります。寝たきりの原因にもなりますので、放置しないで治療を受けることが大事です。
骨粗鬆症のある人は、圧迫骨折のセルフチェックをして、1つでも当てはまるものがあると、すぐに医療機関での受診をしてください。
参考資料:NHKきょうの健康2018年5月号