リウマチは良く耳にする病気ですがどんな病気なのでしょう。はっきり分からないですね。どんな病気かを調べてみました。
リウマチは特定の病気の名前ではなくて関節、骨、筋肉の痛みやこわばりの症状がでる病気の総称です。
200種類以上ある病気で原因はそれぞれ異なり種類は大きく4つに分けられます。
4つのリウマチの原因
1、代謝異常
☆痛風、甲状腺疾患、副甲状腺疾患。
☆発症の原因は体内の代謝異常。
☆尿酸、カルシウムなどは普通は身体に溜まることはありませんが、関節などに付着して痛みや炎症を起こす。
*代謝異常によるリウマチは何かのきっかけにより代謝が上手くいかなくなって発症する。きっかけは分かっているものと、まだ分かっていないものがある。
2、細菌、ウイルス感染
☆リウマチ熱、ライター病。
☆身体に入った細菌やウイルスが関節に入り留まって痛みや炎症を起こす。
☆これが原因で免疫異常を起こすことがある。
*細菌やウイルスによるリウマチは、はっきり原因が分かっていない。
3、免疫異常
☆関節リウマチ、全身性エリトマドーデス。
☆自己免疫(自分の身体を守る働き)に異常が起きることによって発症する。
*免疫異常はなぜ異常が発生するのか分かっていません。
4、骨の変形
☆変形性関節症。
☆怪我、老化によって関節の軟骨が変形する。
☆骨も変形して痛みが発生する。
*骨の変形によるリュウマチの原因は怪我や老化。
リウマチの症状と治療法
1、代謝異常のリウマチ
☆代謝異常の代表は痛風です。
☆尿酸(プリン体の代謝産物)が体内に付着することで痛みが発生する。
☆プリン体を含む食品・・・魚卵、白子、レバーなど
☆痛風(高尿酸血症)の人はこれらの食品を摂りすぎないこと。
☆痛風の人に良い食品・・・鶏卵、牛乳
*治療
痛みの強いとき(炎症が起こっている)・・・抗炎症剤の内服。
痛みのないとき・・・尿酸値を抑える治療をする。
2、細菌、ウイルス感染によるリウマチ
☆この感染の代表はリウマチ熱です。
☆リウマチ熱は溶連菌感染が原因。
☆リウマチ熱は1次症時(最初に感染した時)に菌を検出しなくなるまで抗生剤で治療する。
☆リウマチ熱は再発が多いので予防内服で再発を防ぎ、心臓の弁障害の進行を抑える。
3、免疫異常によるリウマチ
☆この免疫異常によるものの代表は関節リウマチです。
☆自己免疫疾患はなぜ起こるのかは不明です。
☆研究により40%が遺伝子によると推定されたがはっきりとは分かっていない。
*治療
対処療法(現れた症状を改善する。)が主な治療法です。
4、骨の変形によるリウマチ
☆変形性関節症です。
☆怪我や老化が原因。
*治療
運動療法や装具。関節注射などです。
☆ひどい場合は手術を行う。
リウマチは種類が多くて(約200種類)原因がマチマチです。自己判断をしないで医師による診断を受けてください。そして、適切な指示を貰いましょう。
リウマチ熱のこと
☆溶連菌感染症のニ次症、原因は溶連菌(通称)という細菌です。
☆元気な時は大丈夫ですが、体力が落ちている時に感染します。
1、溶連菌感染症の一次症
☆普通、溶連菌に感染した時は2~5日後に「のどの痛み」「突然の発熱(39度前後)」「苺舌(舌に真っ赤なブツブツが発症する)」などの症状があります。
☆この症状は、溶連菌の毒によるもので、抗生物質の治療を菌が無くなるまで行う。
この感染を「溶連菌感染症の一次症」と呼ぶ。
一次症で菌が残ったとき症状が治ってから2~3週間後に再び発熱など起こる時があります。
2、溶連菌感染症の二次症
これを、「溶連菌感染症の二次症」で、関節痛(約70%)、心炎(約50%)が発症します。
*心炎・・・心筋炎 心臓の筋肉が炎症を起こす病気。ほっておくと、生命を脅かす。
この溶連菌感染症の二次症を「リウマチ熱」と言います。
リウマチ熱は通常5歳~15歳後発し、5歳での発症が最も多いとされています。
成人はほとんどかからないとしていますが妊娠中や抵抗力が落ちている時にかかる可能性もあり、注意が必要です。
リウマチ熱は全身性の病気で結合識の炎症が関節、心臓、神経へと広がります。(この炎症は溶連菌の免疫機能が間違って自分を攻撃するために起こる「自己免疫疾患」と考えられる。)
リウマチ熱の関節の痛みは他の場所へと移動するのが特徴です。
再発しやすく約30%は再発し、心臓の弁膜障害がある場合は悪化します。
リウマチ熱は最初にかかったときに予防内服すると80~90%は再発を防げると言われています。
発熱・・・アスピリン(解熱鎮痛薬)
心臓の炎症・・・ステロイド剤
*現在、日本では溶連菌感染症一次症の治療が確立しています。二次症のリウマチ熱の感染は余りありませんが可能性はありますので、溶連菌感染症にかかったことがある場合は注意することが大切です。
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