劇団四季が「ノートルダムの鐘」を日本で初演するということで原作の「ノートルダム・ド・パリ」の事を書きました。
今回はディズニー映画の「ノートルダムの鐘」の事をレポートします。この作品は劇団四季の方たちが協力した作品です。
ディズニー映画「ノートルダムの鐘」
☆概要
♪原作とは違ってハッピーエンドで終わります。
♪他のディズニー映画としては珍しく非常にシリアスで重い描写もある作品です。
♪1990年代の長編ディズニー映画の中でもストーリー、音楽合わせて評価の高い作品。
♪興行収入が低かった為に日本での認知度は他のディズニー映画より低い。
♪ディズニーランドでは「ノートルダムの鐘」「トプシーダンス」などの曲が使用されている。
ストーリー
15世紀のパリはジプシー狩りを行う最高裁判事のフロローは逃亡したジプシーの女性を殺害して、彼女が抱えていた醜い顔の赤ん坊を井戸に捨てようとする。
しかし、ノートルダム大聖堂の司祭にその罪を咎められて、償いとして赤ん坊を養育することになる。
そして、赤ん坊に「出来そこない」という意味の「カジモド」という名前を付ける。
20年後にノートルダム大聖堂の鐘つき男になったカジモドは、容姿こそ醜いが心の優しい純粋な青年になっている。
カジモドはフロローの厳格な教育を受けて外に出ることは許されていません。友達は3人組の石像だけでした。
ある日、カジモドはフロローの言いつけを破って「道化の祭り」に行ってしまいます。そこで、美しいジプシーの踊り子のエスメラルダと出会い好きになってしまいます。
エスメラルダは人々にいじめられているカジモドを庇いますが、そのことでフロローの怒りを買ってしまい大聖堂に逃げ込みます。
護衛隊のフィーバス隊長は、エスメラルダを助けようと「聖域である大聖堂では逮捕できない」とフロローに告げます。フロローは司祭からの忠告もあって引き上げますが、大聖堂の周囲を包囲して、エスメラルダを軟禁状態にしてしまいます。
しかし、エスメラルダはカジモドの力を借りて脱出します。
エスメラルダに恋慕を抱くフロローは逃亡を知って激怒し、護衛隊を連れてエスメラルダを捜索しますが、次第に狂気にとりつかれて町中に火を放ってエスメラルダを捕えようとします。フロローのやり方に嫌気がさしたフィーバスは離反してしまいます。
怒ったフロローは親衛隊に命令してフィーバスを攻撃させて重症を負わせます。
エスメラルダはフィーバスを助けてカジモドにかくまってほしいと頼みます。彼女の頼みを聞いてあげるがエスメラルダがフィーバスをを愛していることを知って悲しみます。
エスメラルダの逃亡をカジモドが助けたことを知ったフロローはカジモドに「明日の夜明けに1000人の兵隊でジプシーの隠れ家を襲撃する」と告げます。
それを聞いたカジモドはフィーバスとエスメラルダを救うために「奇跡の法廷」に向かい、逃げるように伝えます。
後を付けてきたフロローと親衛隊に攻撃されてフィーバスとジプシーたちは全員つかまってしまいます。
フロローはエスメラルダを「自分を誘惑した魔女」として処刑すると宣告して、カジモドを大聖堂に監禁拘束をしてしまいます。
翌日、大聖堂の広場でエスメラルダの処刑が行われようとします。フロローは「自分の愛を受け入れれば死刑を撤回する」とエスメラルダに告げますが、断ったため火刑を執行します。
しかし、そこへカジモドが現れてエスメラルダを救って逃げ大聖堂に逃げ込みます。
激怒したフロローは大聖堂に総攻撃を仕掛けますが、檻から脱出したフィーバスがジプシーや街の人と一緒に親衛隊に襲いかかり、カジモドも大聖堂の上から攻撃します。
フロローは司祭の制止も聞かないで大聖堂に乗り込みカジモドとエスメラルダを襲い殺そうとしますが、足場の石像が崩れ転落死してしまいます。
エスメラルダもカジモドも転落してしまいますが駆けつけたフィーバスによって間一髪のところを助けられます。
戦いが終わった後、大聖堂から出てきたフィーバスとエスメラルダは街の人たちから歓喜の声で迎えられます。
エスメラルダは大聖堂に中にひきこもるカジモドの手をとって広場に連れていきます。人々はカジモドを称賛します。カジモドはようやく大聖堂の外の世界に迎えられたのです。
登場人物
エスメラルダ・・・自由を愛するジプシーの情熱的な踊り子。カジモドにとって初めての人間の友達。
クロード・フロロー・・・最高裁判事(原作ではフロローが司祭)。ジプシーであったカジモドの母親を死に追いやり赤ん坊だったカジモドを井戸に投げ込もうとする。
エスメラルダには恋慕を抱き、自分は「正義の人」と信じている。
フィーバス・・・護衛隊長。人の良い陽気な美男子。フロローの行動に耐えかねて離反する。後ではエスメラルダと結ばれて、カジモドと親友になる。愛馬はアキレス。
クロパン・・・狂言まわし。人形つかい。ジプシーのリーダー。
ユーゴ、ヴィクトル、ラヴァーン・・・ノートルダム大聖堂にいる石像たち。カジモドの唯一の友達。カジモドの前でしか動かない。
ジャリ・・・エスメラルダの飼っているヤギ。機転がききカジモドやフィーバスを助ける。
日本語版の配役
カジモド・・・石丸幹二
エスメラルダ・・・保坂知寿
クロード・フロロー・・・日下武士 (歌)村俊英
フィーバス・・・芥川英司
クロパン・・・光枝明彦
ユーゴ・・・治田敦
ヴィクトル・・・今井清隆
ラヴァーン・・・末次美紗緒
(私はカジモドの石丸さんが歌う「僕の願い」とフロローの歌「罪の炎」が大好きなのです。村さんの良い声で「マリアさーま~♪)と始まるとちょっとマリア様に何をお願いしているの?という気持ちと、村さん歌上手やなぁという気持ちが交錯して、しまいには笑ってしまうのです。)
☆演出、台本・・・浅利慶太
☆日本語吹き替え版は当時の劇団四季所属の舞台俳優が声を担当していて、高い歌唱力と演技力で評価が高い。
主題歌 挿入歌
♪ノートルダムの鐘(オープニングテーマ)
♪僕の願い
♪トプシー・ターヴィー
♪ゴッド・ヘルプ
♪天使が僕に/罪の炎
♪ガイ・ライク・ユー
♪ノートルダムの鐘(リプライズ)
♪奇跡の法廷
♪サムディ(エンディングテーマ)
☆2014年にディズニー・シアトリカル・プロダクションズがアメリカで初演しました。
☆作曲・・・アラン・メンケン
☆作詞・・・スチーブン・シュワルツ
☆脚本・・・ピーター・バーネル
☆演出・・・スコット・シュワルツ
☆日本では2016年12月に劇団四季公演としての上演が初演となります。
☆初演のキャストは公開オーディションで決定しました。
日本での上演 主要キャスト
☆2016年6月8日の制作発表時のキャスト候補者
カジモド・・・海宝直人 飯田達郎 田中彰孝
フロロー・・・芝清道 野中万寿夫
フィーバス・・・佐久間仁 清水大星
エスメラルダ・・・岡村美南 宮田愛
クロパン・・・阿部よしつぐ 吉賀陶馬ワイス
(劇団四季の「ノートルダムの鐘」は本当に楽しみです。素敵な歌がいっぱいあるので、今頃は練習に入っているのかな、まだでしょうか、でも自主練習はしているころですよね。
私は京都に来るときにいっぱい見たいと思っています。)
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