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劇団四季 ノートルダムの鐘 野中万寿夫のフロローは徳の高い男だった!

劇団四季 ノートルダムの鐘 野中万寿夫のフロローは徳の高い男だった!

こんにちは!まきバッパです。京都劇場のノートルダムの鐘に行ってきました。ずっと芝さんのフロローを観させていただいていたのですが今日から野中さんのフロローにチェンジということでどんな悪いフロローが出てくるか楽しもうと思っています。

他のキャストのカジモドやエスメラルダ、クロパンフィーバスも全員初見ということでワクワクしています。

 

2017年8月1日 京都劇場 ノートルダムの鐘

キャスト

カジモド 田中彰孝
フロロー 野中万寿夫
エスメラルダ 宮田 愛
フィーバス 佐久間 仁
クロパン 吉賀陶馬ワイス

【男性アンサンブル】
鈴本 務
日浦眞矩
大空卓鵬
小出敏英
中橋耕平
佐藤圭一
宇龍真吾
吉田功太郎

【女性アンサンブル】
小川晃世
大森真理
町島智子
小島由夏

【男性クワイヤ(聖歌隊)】
白山博基
坂下良太
山下泰明
柳 隆幸
澤村楽人
新井 克
井上隆司
飯村泰志

【女性クワイヤ(聖歌隊)】
中山理沙
小山百合恵
青栁歌奈
潮﨑亜耶
谷 明実
北野有希依
秋山知子
織笠里佳子

 

感想

カジモド 田中彰孝

カジモドの田中彰孝さんもハリのある良い声に驚きました。ライオンキングに出ている田中さんのイメージがあるのでこの醜い男のカジモドをどのように演じていくのかとっても興味がありました。

エスメラルダを助けられなかった怒りをフロローにぶつける場面は本当に自分が騙されたことを後悔して、元の世界には戻れないと言い切ってフロローを投げ飛ばします。今まで虐げられて卑屈になっていた自分を恥じて、はっきりとフロローが悪人だと言い切るのですが、とっても迫力のある演技でカジモドに怒りがストレートに伝わりました。

田中彰孝のカジモドはとっても魅力ある演技で歌も凄く良かったです。

 

フロロー 野中万寿夫

フロローの野中万寿夫さんはとても悪人には見えません。ハンサムでかっこいいですし祠祭の服もとっても似合っていました。

本当は普通の男でエスメラルダに恋焦がれているのですが、それはエスメラルダにかけられた魔術のせいだと思っています。地獄の炎の場面でも本当に野中さんは本当に徳の高い男に見えてしまうのです。あまり悪く思えないのです。(芝さんの時だとコラコラ何言ってる!と思って笑ってしまうところなんですが)

エスメラルダを探して酒場にたどり着きこっそり見ているところも、芝さんはイヤラシイ男と思ってしまうのにあんまりいやらしく思えないのです。同じようにこっそりエスメラルダを見ているのに、おかしいですね~

でも反対に考えると優しそうで普通の顔をした人が本当は悪い人だったということが1番怖いことだと思うので、野中さんのフロローは本当に悪い人だったということです。

野中さんのフロローは一見優しくて徳の高い人に見えます。しかし、本当に悪い人は普通に見えるということですので、心からの悪人フロローを演じられていたのだと思います。でも素敵でカッコ良いフロローでした。歌も演技も良かったです。

 

エスメラルダ 宮田 愛

ダンスが半端なく素敵で見とれてしまいました。激しくリズムを取って本当にジプシーの踊り子が踊っているように見えました。タンバリンの踊りの時に3人の男の人を同時にトリコにしてしまいます。あんな魅力的な踊りを見せられたら誰でもかっこいい女の子と思ってしまうのは仕方がないですよね。歌もとても良く歌われていて、フィーバストの最後の夜に歌う、まきバッパの大好きな「いつか」の楽曲ですが本当に心に響いて本当に良かったです。

宮田さんのエスメラルダはしっかりとした考えを持って行動する勝気な女性。気の毒な人には優しく思いやることができて、嫌なことはきっぱりと断ることができる賢い女性に見えました。素敵なダンスと歌でとっても良かったと思います。

 

フィーバス 佐久間 仁

カッコ良いフィーバスです。歌もとっても良い声で歌われて、いいな~と思いました。町の女の人にも大人気です。最初はフロローの命令に従っていますがエスメラルダに会いフロローのしていることに疑問を持ってしまいます。

でもフィーバスはいい人なんですよね。カジモドとのやり取りではライバル視されて意地悪されたりしますが、2人で力を合わせてエスメラルダを探しに行きます。そのときにはすでにフロローの策略に引っかかっているとも知らないで、一生懸命、奇跡御殿を2人で探し当てるのです。絶対に見つからないところにある奇跡御殿をフロローは2人を騙して探させたのです。本当にフロローは悪賢い悪人です。反対にフィーバスはいい人です。

佐久間さんは正義感に燃えるフィーバスをカッコ良く演じていたと思いますし、歌も素敵に歌われていて良かったです。

 

クロパン 吉賀陶馬ワイス

クロパンの歌から始まるので重要な狂言回しの役割です。吉賀陶馬ワイスさんも美しくよく響く声でお話の始まりを告げてくれました。(特徴のある高い声はジーザスの時のアンナスで覚えていました)

ジプシーの元締めでたくさんのジプシーの面倒を見ている人です。エスメラルダがピンチな時には助けて逃げるし、最後にはフィーバスが捕まった時は助けに来てくれます。その前にフィーバスがクロパンたちと逃げるはずだったので、自分の仲間を助けにきたのでしょう。そのことでパリの市民に呼びかけて市民は立ち上がります。

ワイスさんはそういうとっても大事な役をしているクロパンを楽しそうに演じていました。歌もダンスも良かったですし、この作品の中心なって物語を盛り上げたと思います。

 

まとめ

やっぱり教会のクワイアやアンサンブルの歌声が会場を包み本当にこの世界へと引き込まれていきます。プリンシパルの活躍もですが、1番はこの壮大なコーラスに包まれるということです。素晴らしいですね。

アンサンブルの人たちの活躍はすごくて、法衣服を脱いだり着たりで目覚しく変化していきます。ガーゴイルや石の像になったり街の人、ジプシーそれと場面転換にも大活躍をしています。何度見ても、手際が良いので感心します。

このお話の芯にあるのは差別という問題ですね。カラダの不自由な人やジプシーの人たちへの一般市民の偏見です。最後にカジモドは風通の人に普通に人だったみんなは顔を黒くして体の不自由な人になります。みんな同じ人間ということですね。

本当に音楽が素晴らしいね!
まきばっぱ
  • B!