新型コロナウイルス感染症の予防対策や治療、日常生活で気をつけることなどを書いていきたいと思います。
新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルス感染症の予防対策は?
1 こまめに、念入りに手洗いをする
手洗いは、新型コロナウイルスに限らず、あらゆる感染症予防の基本です。
帰宅後、食事の前、トイレのあとは、石鹸を使って丁寧に手を洗います。新型コロナウイルスは消毒用アルコールも有効です。手指の消毒の他、テーブルなどの拭き掃除にも利用できます。
2 「咳エチケット」のためにマスクを着用する
マスクを着用して「飛沫拡散」を防ぎます。
他の人に感染を広げないために、「咳エチケット」としてマスクを着用しましょう。
3 適切な距離をとり、混雑を避ける
人との適切な距離をとることで感染を防ぎます。
屋内でも屋外でも、適切な距離を保ちます。混雑した環境では、感染のリスクが高くなります。
自分の生活状況の合わせて混雑を避ける工夫をすることが大切です。。
4 十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動をする
体には、体内に入ってきた病原体を排除して体を守る仕組み(免疫)が備わっています。
睡眠、食事に気をつけて、適度な運動を行い、体調を整えておくことが、免疫の働きを保つことになり、感染予防につながります。
新型コロナウイルス感染症の治療、薬は?
1 感染の疑いがあるとき
多くの場合は、軽症のまま回復する病気なので、過度に心配する必要はありません。
息苦しさ、強いだるさ、高熱など「肺炎」が疑われる症状がある場合や「高齢である」「持病がある」など、重症化するリスクの高い人で、発熱や咳などの症状がある場合は、かかりつけ医や保健所などに電話で相談してください。
2 治療は「対症療法」
新型コロナウイルス感染症に効果があると認められた治療法はありません。
解熱剤、酸素吸入、脱水に対する点滴などの「対症療法」をしながら、免疫を獲得して、ウイルスが排除されるのを待ちます。
日常生活で気をつけたいこと
1 会食
食べたり飲んだりしてしゃべると、思ったより飛沫が飛びます。
「密閉、密室な空間での会食を避ける」「互いの距離感に配慮したり、料理を大皿ではなく個別に分けたものにする」「食べている間はおしゃべりを控えめにする」などを心がけます。
2 スーパーなどでの買い物
ポイントは、人との接触、混雑を避けること。
空いている時間帯を目指して、一人または少人数で行き、短時間で買い物を済ませます。
レジに並ぶときは、前後の人との間隔を保ちます。
3 医療機関の受診
発熱、咳などの症状がある場合は、必ず受診の前に電話で連絡をして、指示を受けるようにします。
持病などで治療をしている人が通院を控えている場合は、自己判断をせず、悪化する場合もあるので、担当医や医療機関に相談してください。
4 運動や趣味
「狭い空間や大人数が、長時間集まって行う」ような活動はしないで、体操や筋力トレーニングなど、自宅でできる運動を取り入れたり、屋外の活動であれば、人との距離を保ちながら行うのが良いでしょう。
シニア世代が気をつけることは?
1 コロナウイルス感染症によって重症化するリスクの高いのは「高齢者」と、心臓病、呼吸器系疾患、糖尿病など「持病のある人」です。
持病がある場合でも症状をうまくコントロールできていれば、感染しても重症化のリスクは抑えられる可能性が高いので、担当医と相談しながら、持病の治療を続けてください。
2 感染予防対策を徹底しようとすると、家に閉じこもりがちになります。
活動量が低下すると、全身の体力が急激に低下したり、認知機能への影響がみられたりして、高齢者にとって健康上の大きなリスクになります。
感染防止対策を押さえつつ、体操や散歩などで積極的に体を動かすことが大切です。
まとめ
感染を防ぐ予防対策は
1、こまめな手洗いをする。2、咳エチケット(マスクを着用する)3、適切な距離を保ち混雑を避ける。4、十分な睡眠やバランスの良い食事、適度な運動をして体力を保ち、免疫力をつけるなどです。
治療は「対症療法」で患者さん自身が免疫を獲得して、ウイルスを排除するのを待ちます。
日常生活で気をつけたいことは
1、会食のときは、密閉、密接な空間での会食は避けることと、料理は大皿ではなく、別に分けたものにすること、食べている間の会話は、控えめにするなどです。2、スーパーなどでの買い物は、すいている時間に少人数で行き、買い物は短時間で済ませること、レジに並ぶときは、前後の間隔を保つことです。3、適切な距離をとり、混雑を避けることで感染のリスクを避けることができます。4、医療機関の受診は、必ず受診の前に電話で連絡をして指示を受けるようにします。
シニア世代は感染防止対策を徹底しようとすると、家に閉じこもりがちになり、活動量が低下してしまいます。健康上のリスクを避けるために、体操や散歩などで体を動かして、心身の健康を保っていきましょう。
参考資料 NHKテキスト きょうの健康 2020年8月号