こんにちは!まきバッパです。
評判が高い「グレイトコメット」を観劇してきました。ピエールを井上芳雄、ナターシャが生田江梨花、はいだしょうこお姉さんも出演だと聞いていますので、楽しみにしていました。
感想を書いていきたいと思います。
ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812」 東京芸術劇場プレイハウス 2019年1月24日夜公演
キャスト
ピエール:井上芳雄
ナターシャ:生田絵梨花
エレン:霧矢大夢
アナトール:小西遼生
ソーニャ:松原凛子
ドロコフ:水田航生
マリア:はいだしょうこ
パラガ:メイリー・ムー
マーリャD:原田薫
アンドレイ/ボルコンスキー老公爵:武田真治
アンサンブル
亜久里夏代 会田桃子 アリサ・チェトリック 木暮真一郎 森山大輔 村松ハンナ
大嶺巧 大月さゆ 酒井翔子 菅谷真理恵 武田桃子 塚本直 山田元 山野靖博
感想
ピエール:井上芳雄
初めに見たときはクリクリ頭の井上ピエールに、いつもの井上芳雄さんとはイメージが違うのでびっくりしましたが、歌い始めるとやっぱり良い声の井上さんでほっとしました。
冴えない中年の役は初めてだと言っていましたが、クリクリ頭もよくにあって、かっこいい中年男になっていました。
ピエールはお金持ちなのですが、奥さんとその兄弟に悩まされています。奥さんのエレンは浮気をしていますし、その兄のアナトールは悪事を考えている、とんでもない兄妹なのです。
気の毒なピエールは悪い兄妹と決別して、最後に傷心のナターシャさんを励ましにいきます。井上芳雄さんは素晴らしい声量と歌で舞台を盛り上げていました。とっても良かったと思います。
ナターシャ:生田江梨花
婚約者のいる伯爵令嬢は評判の美少女です。ナターシャは13歳ということですが、19世紀のロシアでは若いうちの結婚や婚約をしたのでしょう。
婚約者が戦争の出かけてしまって寂しいところに、アナトールという悪い男にあってしまいます。そして婚約者がいるにも関わらず、駆け落ちの約束をしてしまうのです。でもそれは、未遂に終わります。
生田さんはビジュアルも歌唱も可憐なナターシャにぴったりでした。優しく美しいソプラノで、可愛らしく無邪気に演じていました。仲が悪い婚約者の妹マリアとのデュエットは、不協和音で面白かったです。
生田ナターシャは凄く良かったと思います。
エレン:霧矢大夢
悪女のエレンはピエールの奥さんです。アナトールの友達のドロコフと浮気をしています。
霧矢さんの悪女ぶりはすごいですね。歌もダンスも良くて、舞台が一段と盛り上がるのを感じました。ピエールさんは可愛そうですが、エレンはドリコフのようなごつい男の人が合うのです。
霧矢さんのエレンは良かったと思います。
アナトール:小西遼生
小西アナトールはハンサムで美声です。オペラを見に行った時に一人だけ遅れてきて、目立ってしまいます。
そこで美少女のナターシャを見かけて、その美しい声で騙すのです。すっかりその気にさせてしまう?女の子の敵です。
もう結婚をしていて奥さんがいるのですが、すっかりナターシャに一目惚れしてしまい、駆け落ちをしようとしますが、バレてしまい計画は失敗で警察に追われることになるので逃げてしまいます。
小西アナトールは悪い男の人ですが、とても魅力的で良かったと思います。歌も素敵でした。
ソーニャ:松原凛子
ナターシャの従姉妹で名付け親のマーリャさんとは親子なのでしょうか?ナターシャにいつも付き添って仲良くしています。とっても仲良しでナターシャ思いです。
手紙でナターシャが、アナトールと駆け落ちすることを知り、やめさせようとします。でもナターシャは聞く耳を持ちません。困ってしまいますね!
松原ソーニャの歌は素晴らしくて本当に素敵でした。ナターシャを思う姉のようで良かったと思います。
ドロコフ:水田航生
ピエールの奥さんのエレンと不倫しています。それがピエールにわかってしまい、決闘を申し込まれ負けてしまいます。
アナトールとは友達ですが、悪い仲間なのでしょうか?でもとってもかっこよくて素敵な男でエレンとお似合いだなと思いました。水田ドロコフはかっこよくて男らしくて、良かったです。
マリア:はいだしょうこ
はいだしょうこさんがミュージカルをに出演されているのを初めて拝見しました。コミカルな場面での登場で、老公爵とのやり取りが面白かったです。
老公爵は頑固で意地悪なので世話をするのがとっても大変です。世話になっているのに、財産はやらないとかマリアに言います。
ナターシャが仲良くしようと訪ねて来るのですが、マリアは兄の婚約者であるナターシャが気に入りません。そこで不協和音のマリアとナターシャのデュエットになります。
はいだマリアは歌も演技も、一生懸命で良かったと思います。
マーリャD:原田薫
マーリャはナターシャの名付け親です。ピエールとは旧友ということですから、ピエールは小さい頃からナターシャのことは可愛がっていたのでしょう。
原田マーリャは凛とした気品があって、ナターシャを悪い道に迷い込まないように厳しくしていました。厳しい中にも愛情があります。
原田さんの歌唱には本当素晴らしいと思いました。本当に良かったです。
アンドレイ/ボルコンスキー老公爵:武田真治
アンドレイはピエールの親友でナターシャの婚約者です。
アンドレイの武田さんは軍服姿でかっこよかったですが、ボルコンスキー老公爵のときはとっても頑固で面白くて愉快でした。
娘のマリアに世話をしてもらっているのに、財産はやらないと言ったり、メガネを探して困ったりして、面白かったです。
アンドレイはナターシャのことを聞いて、婚約を破棄してしまう厳しい人です。戦争に行く前にナターシャとの別れのシーンは、二人共綺麗で素敵でした。
武田さんの歌も演技もとっても良かったと思います。
ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812:まとめ
とっても面白いミュージカルでした。ユニークな舞台で、舞台の中にも客席があって、そこに俳優たちが降りてきて客席に座ったりして舞台上を眺めたり、その場所で歌ったりセリフを言ったりするという仕掛けになっています。
舞台に設けられた客席では、ドリンクを頼んで飲みながら見ることができます。そして舞台は始まる前から音楽が始まっていて、みんなで盛り上がっています。既にアンサンブルの人たちは全員楽器をもって演奏をしているのです。
プリンシパルは勿論ですがアンサンブルや演奏をする人たちが一体となって舞台を作り上げていっている、本当に新しくて楽しいミュージカルでした。
歌も演奏も全部良かったです。