歳を取ると視野が霞んだり眩しかったり見えづらくなったりしてきます。そして、歳をとるにつれてひどくなってきます。
それは加齢による目の水晶体の屈折の変化によって出てくるものです。
白内障とはどんな病気なのかを調べました。
白内障
目の仕組み:目のさまざまな器官がその役割を果たしていることで物が見える状態を作り出している。
水晶体:目の気管の中の重要なものに水晶体があります。
水晶体は外から入ってくる光を網膜に焦点が合うように集光をさせること(屈折)
膨らんで近くに焦点を合わせること(調節)
そして網膜にとって有害な紫外線を吸収する働きをしています。
☆白内障はこの眼のレンズの役割の水晶体が傷つき白く濁ってしまい、物がぼやけて見えたり霞んで見えたりする症状全般の事を言います。
☆白内障には「糖尿病性」と「アトピー性」、「若年性」といろいろ種類があります。でも、白内障の90パーセントを占めるのは「老化による白内障」です。
老化による白内障のしくみ
☆水晶体は若い時は透明で柔軟ですが歳を重ねるごとに老化による強力な酸化防止剤「カルノシン」の生成機能が衰退する。(酸化防止がストップするのですね。)
☆酸化防止剤「カルノシン」不足で酸化を防ぐことが出来ないので水晶体のたんぱく質が傷つき年齢とともに固くなって厚みを増し、混濁してきます。
☆発症して2,3年で不具合を感じる人、20~30年経ってもほとんど進行しない人など、人によって進行速度が違います。
白内障を初期の段階で発見する
1.自分の見え方の質に変化がないか気を付ける。
2.定期的に眼下健診を受ける。
白内障の予防
1.予防に抗酸化作用のあるビタミンEを含んだ食べ物を摂る。
2.老化により減っていくカルシウムを補う。
3.非加水分解カルノシン点眼薬が有用であると言われている。(商品化されている)
ビタミンEを多く含んだ食品
1.アーモンド
ビタミンE、鉄分、食物繊維、カルシウム、リン、マグネシウム、亜鉛の栄養素を含んでいるマルチな食品です。
ビタミンEの含有量は100グラムあたり29,6ミリグラム
塩などが付けられていない「オーガニック・アーモンド」が良い。
2.ヘーゼルナッツ
ビタミンEの含有量は100グラムあたり19,0ミリグラム
3.オリーブ・オイル
ビタミンEの含有量は100グラムあたり7,4ミリグラム
バターの代わりにパンに使ったり、サラダのドレッシングに使う。
カルシウムを多く含んだ食品
1.乳製品
1.牛乳
カルシウムの含有量は100グラムあたり110ミリグラム
2.ヨーグルト
カルシウムの含有量は100グラムあたり120ミリグラム
2.大豆製品
1.トーフ半丁
カルシウムの含有量は150グラムあたり180ミリグラム
2.納豆1パック
カルシウムの含有量は50グラムあたり45ミリグラム
3.海藻類
1.ひじき
カルシウムの含有量は10グラムあたり140ミリグラム
2.わかめ、のり、骨ごと食べる小魚、
4.緑黄野菜
1.小松菜
カルシウムの含有量は95グラム(4分の1束)あたり162ミリグラム
白内障の症状(一般的な症状)
1、霞んで見える
白内障は水晶体の濁りが原因。この濁りが水晶体の中心部にくると霞んでくる。濁りが強くなると、霞みも強くなって次第に物が見えなくなる。
2、眩しく感じる
水晶体が濁ると光や明りは濁りの部分で反射するため、屋外の明かるいところや逆行の時などは眩しく見える。濁りが中心部にある時は特に眩しさを強く感じる。
3、暗いと見えにくくなる
水晶体は高齢になると黄色くなっていきます。それに水晶体の濁りが加わると暗い所で物が見えにくくなる。
4、像が重なって見える
水晶体の濁り方によって像が二重三重に重なって見えてしまうことがある。
白内障の手術
☆現在では超音波乳化吸引術を行って眼内レンズを入れるというやり方が一般的です。
1.角膜切開法
角膜(黒目の透明な部分)を切る方法
2.強膜切開法
白眼のある結膜という皮を切ってそこから強膜を通って角膜を切る方法
☆角膜切開法と強膜切開法の2種類が主流になっています。
3.フェイコ・プレチョップ法
水晶体の破砕除去を速やかに行うことが出来る。眼球切開の規模も1,8ミリメートルと少ない上、副作用として発生していた乱視などもほとんど発生しなくなるメリットがあります。
そのために手術時間が短縮されて、日帰りでの手術が可能になりました。
☆術後も縫合は行わない「無縫合手術」で行われることが多いです。
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