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劇団四季 京都劇場 ノートルダムの鐘 感想 芝 清道のフロローは真面目で恐ろしい大助祭だった

劇団四季 京都劇場 ノートルダムの鐘 感想 芝 清道のフロローは真面目で恐ろしい大助祭だった

こんにちは!まきバッパです。

いよいよ京都劇場でのノートルダムの鐘が始まりました。ずーっと長いあいだ東京へも遠征せずに待っていました。

初日はチケットが取れなかったのですが7月26日昼公演に行ってきました。その公演のことを書きたいと思います。

 

劇団四季京都劇場 ノートルダムの鐘 2017年7月26日(水曜日)昼公演

作曲:アラン・メンケン
作詞:スティーヴン・シュワルツ
台本:ピーター・パーネル
演出:スコット・シュワルツ

 キャスト

カジモド 飯田達郎(ノートルダム大聖堂の鐘楼に住み、鐘を突き続けてきた孤独な青年)
フロロー 芝 清道(ノートルダム大聖堂で神に仕える大助祭)
エスメラルダ 岡村美南(ジプシーの娘)
フィーバス 清水大星(大聖堂警備隊長)
クロパン 阿部よしつぐ(ジプシーの王様。一味を束ねるリーダー)

【男性アンサンブル】
寺元健一郎
山田充人
大空卓鵬
賀山祐介
高舛裕一
佐藤圭一
宇龍真吾
吉田功太郎

【女性アンサンブル】
平木萌子
村木佑衣
吉田絢香
原田真理

【男性クワイヤ(聖歌隊)】
白山博基
柳 隆幸
山下泰明
日浦眞矩
青井緑平
新井 克
和田ひでき
飯村泰志

【女性クワイヤ(聖歌隊)】
遠山美樹
片山美唯
青栁歌奈
土居愛実
谷 明実
町島智子
秋山知子
杉山由衣

 

感想

ノートルダム寺院の礼拝

幕が上がると聖歌隊の荘厳なコーラスが始まり会場に広がって行きました。

まだ劇団四季がノートルダムをやる前からCDのブロードウェイ版をそして四季のノートルダムが始まると四季版も何度も聞いていたのでああ、これが本物の音なんだ~っと最初から感動をしてしまいました。

そしてクロパンのしっかりとした甘すぎないとっても心地よい歌声で物語の始まりを知らせてくれました。

出演のみなさん全員が素敵な声の方ばかりなのですがとくに阿部クロパンは深く心に入ってくる声のようです。

私はいつも2階席なので音楽が上に上がってとっても良い音で聞くことが出来るのです。

そしていよいよメインの芝さんたちの登場ですが、フロローの芝さんはとっても真面目なお兄さんで弟のジェアン(宇龍慎吾)は勉強をするのが嫌いで街に出て遊んでばかりしています。

そんなフロローは一生懸命弟を庇っていますがさすがに弟が連れてきたジプシーの女の子のことが許せず神父様に打ち明けてしまいます。それが原因で教会を追われたジェアンはジプシーの女の子フロリカ(平木萌子)と出て行って音信不通になってしまいます。

フロローは勉学に励んで偉い司祭にまでに上り詰めていますが数年たったある時ジェアンから手紙が来てフロローは訪ねていきます。

しかしその時には弟は天然痘にかかって重症で赤ちゃんを預けて死んでしまします。その赤ちゃんがカジモドというわけです。

 

カジモド 飯田達郎

カジモドは顔を黒く汚して背中にコブを背負ってカジモドになるところから始まります。この時もアンサンブルの皆さんが大活躍でいろいろ手伝ったりしています。場面をかえるのもみんなアンサンブルの方たちの仕事なんですよ。

そしてカジモドに変身したカジモドは顔は黒く塗られて背中が曲がり少し歩きにくそうにしています。

石像たちや鐘と話ができ、彼らはカジモドが大好きでいろんなことを教えてくれたりアドバイスをしてくれたりいろんなことを教えてくれます。

カジモドは石像やガーゴイルたちと話ができます。そしてカジモドの生活スペースは鐘のあるこの空間だけです。とっても楽しそうに話をしているところにフロローが登ってきます。

フロローが食事を運んできてカジモドに勉強のことなどを教えているのです。自分の弟を良い方向に導けなかったので余計に厳しく指導をしているようです。

しかしカジモドのおじさんに当たるのに「ご主人様」と呼ばせたり、こわい顔で叱りつけたりとカジモドを支配しているのはどうかと思うのですが。

フロローが教えてくれる話で聖母マリアを助けた聖アフロディージアスのことが出てきて聖アフロディージアスの名前をカジモドに覚えさせようとします。だけどカジモドはあまり上手に喋らないのでなかな覚えることができません。

カジモドはいつも話をしている友達の中に首を切られた聖アフロディージアスの石像もいるのです。最終の場面でこの石像が出てきてカジモドに知恵をさずけてエスメラルダの居場所がわかります。

この日は年に1度の道化の祭りの日ですがカジモドは行きたくて仕方がありません。1度も許可が出たことはないのです。

石像たちは行って外の世界を見たら良いと勧めてくれますがカジモドは迷っています。フロローの言いつけを裏切ることになるからです。

好きな楽曲は「陽ざしの中へ」なのですが、途中からカジモドが陽ざしの中へ出ようと決心して歌うところとっても良いのです。フロローからは世の中の人はひどいからここからは出ないように言われますが今日1日だけは町の生活をしようと決心して歌う歌です。出かけた結果はフロローが言ったようにひどい目に遭うのです。

この飯田さんが歌う「陽ざしの中に」はとっても素敵で希望に満ちたカジモドの心を歌っていて好きなのです。そしてエスメラルダがカジモドのところに来て歌う「世界の頂上で」も大好きな曲です。もちろん岡本さんのエスメラルダの歌唱力の凄さもありますがそれと負けないぐらいの飯田さんの歌唱力もあって、聞いていると、とっても幸せになる楽曲です。飯田達郎さんのカジモドは評判が良いと聞いていましたがやはりとっても良かったと思いました。まだまだ何回も見る予定なので楽しみです。

ノートルダム寺院のガーゴイル

フロロー 芝 清道

芝さんが悪人?ちょっと最初配役を聞いたときは似合わないなぁと思っていました。今までの芝さんはまきバッパの中では非常に善人の印象があったからです。

でも観劇しているうちにやっぱりこわい悪人になっていると思いました。本当に自分のことは徳のある高い位の人と心から思っているフロローですから。

だから、自分は女の人に惑わされ心を奪われるはずはないと思っているので、魔術をかけられたと思ってしまうのです。

フロローの歌で1番まきバッパのツボにハマってしまうのは「地獄の炎」です。本当にフロローは怖い人で自分に従わなければ殺してしまうとこの歌では断言しています。聖歌隊の人たちに非難を受けても平気です。自分は本当に偉い男だと思い込んでいる。それだけではなく姑息にも王様に頼んで特別な許可と権限をもらってエスメラルダをゲットしようと企んでいます。

エスメラルダはナゼ、そんなことになるのか?と思っているのでしょう!可愛そうですし腹が立ちます。

「地獄の炎」の歌もなんじゃこれ!って思うのですがエスメラルダを捕まえるその方法も、正直もののカジモドを罠にはめて奇跡御殿を探させる、ずるい作戦に出ます。こんな悪知恵の長けたフロローにカジモドなどはすぐに騙されますので本当に悪い男で悪知恵に長けたフロローです。

また懲りずに火炙りにする前にもエスメラルダに言い寄って拒絶されヤケになって自分で火をつけてしまいます。ここまでしたらエスメラルダはウンと言ってくれると思っていたのでしょうか?無理矢理ではどうでしょう、幸せにはなれませんよね。徳の高い偉い人なのにどうしてそんなことがわからないのか、まきバッパにはわかりません。

でもこのいやらしいフロロー悪人のフロロー自分は何をしても許されると思っているフロローはエスメラルダが死んだ時に「これで元の生活に戻れる」とカジモドに言います。怒ったカジモドはフロローをノートルダム寺院から突き落としてしまいます。

芝さんのフロローは本当にフロローになりきっていてカジモドを可愛がったり脅かしたり恐ろしさ満載でした。歌は言うまでもなくとっても良かったです。

カーテンコールではカジモドと仲良くしていました。やさしいおじさんに戻っていて良かったと思いました。

 

エスメラルダ 岡村美南

岡村さんのエスメラルダはメチャクチャ、カッコ良いエスメラルダでした。ビジュアルもそうですが歌がとってもいいです。声は凛としていて強く美しいです。エスメラルダの歌でまきバッパのお気に入りは「いつか」なのですが、本当にそうなれば世の中変わるよねっていう気持ちが伝わり涙が出ます。本当にそういう世の中になればいいなと思う気持ちが溢れているからです。

エスメラルダがはじめて登場する「タンバリンのリズム」ですが、ここで3人の男性の目に止まり3人3様にエスメラルダに思いを寄せていきます。タンバリンを持ち激しく魅力的に踊りながら歌うのですが、これは素晴らしいですよね!

ここでフロローに赤いネッカチーフを投げます。フロローはそれを後生大事にして持っているのです。ここでフロローも恋に落ちそれを魔女のせいだと思うのはおかしいですよね。

カジモドもこの時にはじめて心ときめいた女の人です。心優しいエスメラルダはカジモドを追いかけてきてはじめて教会に入ります。カジモドにあって謝りますが、エスメラルダも世間の偏見がこんなにもすごいことになるとは思わなかったのです。自分が勧めたためにカジモドがひどい目にあったことを心から謝ります。心優しい女の人です。

エスメラルダは自分の信念を曲げないで生きる強い女の人ですがジプシーに生まれたばっかりに人々の偏見を受けていますが彼女自身はカジモドに対しても偏見はないのです。そんな女の人がフロローの目に止まったがために魔女とされて火炙りにされる。

岡村さんのエスメラルダは最高でした。ビジュアルも素敵だし何といっても歌がもの凄く良いです。ジプシーのダンスもとっても力強くてほかのダンサーの人たちともよくあって良かったと思いました。

 

フィーバス 清水大星

大聖堂警備隊長の任務に就くためにノートルダムにやってきます。戦争ではいろんなことを見てきたということで少し影のあるカッコイイ元兵士です。

フィーバスもいい声です。歌が素敵です。兵隊に行っていたときのことをアンサンブルと一緒にどんなに戦争は悲惨かを説明します。このコーラスでフィーバスの心の傷がわかります。だからエスメラルダに出会った時にはすぐに恋をしてしまうのです。心優しい女の人だとわかるのです。フィーバスも心優しい若者で自分の意見をしっかり持っている青年ですので。

フィーバスの清水大星さんも今回はじめて注目して見ていました。とっても良いという評判どうりでした。岡村さんの強い歌声にも負けないしっかりとしたとっても良い声で歌っていたのでいいなぁと思いました。ビジュアルもピッタリのいい男っぷりで良かったです。

 

クロパン 阿部よしつぐ

最初にクロパンの物語を告げる歌から始まりますがこの声がなんとも素敵な声なのです。これですっかり物語の世界へと引き込まれてしまいますね。

クロパンはジプシーの王様で一味を束ねるリーダーだということです。鮮やかにお財布をとったりジプシーの上前を取ったりしますが仲間を守っている頼もしい存在なのです。

ジプシー達は放浪の旅を続けていて町の人たちには受け入れられていません。この道化の祭りの日だけが街に出て良い日になっているのです。

クロパンはみんなを守るために奇跡御殿に住んでいてジプシーを守っています。フロローが乗り込んできた時にはクロパンだけが逃げることに成功します。後で捕まったフィーバスを助けて戦います。

阿部さんのクロパンは歌だけではなくダンスのシーンもとっても上手くて感心しました。ダンスもできるし歌は本当に美しい声で歌われていて「いい声やわー」と聞き入ってしまいました。

阿部よしつぐさんのクロパンもとってもはまっていてとっても良かったと思いました。

 

まとめ

カジモド、フロロー、エスメラルダ、フィーバス、クロパンの主要メンバーはみんな歌の抜群な方ばかりでとっても満足できました。いつも歌がもう一つの時はがっかりするのですが本当にうっとりとどの歌も聞いてしまいました。

アンサンブルの方たちの活躍ぶりも目を見張るものでした。同じ場所での場面の展開や人物の役替えなどスムースにできていて感心しました。

そして聖歌隊のコーラスの素晴らしさは言うまでもありません。会場全体を美しいハーモニーで包んでくれました。本当にこのクワイアは素晴らしかったです。

カーテンコールでは芝さんと飯田さんの仲良しぶりも見ることができ安心しました。まだまだ観劇チケットがありますので楽しみたいと思います。

 

  • B!